加藤弘士のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
電子書籍。「嫌われた監督」に続き監督ものということで。主人公は言わずと知れた名将:野村克也。選手時代は、ほとんど記憶にないですが、ヤクルトの監督になってから、その後の阪神、楽天と戦力に恵まれない状態での知将ぶりはよく知っています。が、途中のシダックス時代はあまりよく知らなかったので、この本でそれを知ることとなり、「あー。やっぱりノムさんは名将だったんだなあ」と思いました。選手のやる気を引き出す力。でもどこか人情味のあるところが、「この人は本当に野球が好きだったんだなあ。。。」と思いました。星野はノムさんのあとで阪神、楽天を優勝させた素晴らしい監督ですが、その前の土台を作ったという意味では、ノム
-
Posted by ブクログ
「2016年の文藝春秋」と「鬼才 伝説の編集人 齋藤十一」と「出版と権力 講談社と野間家の一一〇年」がほぼ同じタイミングで出版されたり、「一度きりの大泉の話」と「扉はひらく いくたびも-時代の証言者」のシンクロ出版とか(「一度きりの大泉の話」はその5年前の「少年の名はジルベール」のアンサーなので同タイミングっていえないのかもしれませんが…)、近接テーマの本が重なるってことがあります。今年の偶然は、野球監督。「嫌われた監督」に続いて「砂まみれの名将」読み終わりました。落合と野村の素材の違いだけでなく、取材者のアプローチの違いにも気になりますが、しかし相乗読書効果だけではなく、単独読書としても野村
-
Posted by ブクログ
1998年のシーズン後、野村は阪神タイガースの監督として迎えられる。しかしながら、1999年・2000年・2001年と監督就任以来、3年連続で最下位となる。翌年も留任することが発表されていたが、年末に沙知代夫人が脱税容疑で逮捕されたことを受け、2001年12月5日に辞任を発表した。阪神タイガースの監督になる前に、ヤクルトスワローズの監督として、弱小チームをセリーグ優勝、更には日本一にする等、監督としての評価の高かった野村にとって、阪神タイガースの監督時代は、非常に不本意な時代であった。辞任から1年後、野村は、社会人野球のシダックスの監督として招かれ、約3年間、監督として指揮をとり、社会人野球の