ペク・オニュのレビュー一覧

  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    「ユ・ウォン」は主人公である高校2年生の女の子の名前。
    12年前の火災事故の奇跡の生存者として
    誰もが知ってる有名人。

    12年前、保育園にユウォンを迎えに行ったあと一緒にお昼寝をしていた高校生の姉とウォン。ところが上の階の12階に住むおじいさんがベランダで吸っていたタバコの燃え殻が、11階のユウォンの家のベランダに落ちて火種となり火災が発生。
    気付いた時には逃げ場もなく、姉は炎に包まれながらも幼い妹を助けるために布団でぐるぐる巻きにして11階のベランダから落としたあと、亡くなってしまう。

    そしてマンションの11階から落下する布団の固まりを全身で受け止めた40代のおじさん。
    トラック運転手だ

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    2024年04月04日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    隣人の失火から燃え広がったマンションから、2人の善意がユ・ウォンを生かした。
    1人は命を落とし、1人は身体に障害を負った。
    命を落としたのは、誰からも愛された実の姉だった。

    生き続けることは2人のためにもまっとうで、
    誠実で「あまり幸せではなく」暮らさなければいけないとユ・ウォンは思う。
    笑わず、全力で楽しむこともなく、日々をやり過ごす。
    そんな暮らしを大きく変える出会いが彼女を変える。

    やりきれなさと向き合うには彼女は幼すぎる。その小さな背中で背負った
    ものの大きさを知る。

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    2022年12月12日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    登場人物たちの描写にリアリティがあった。設定は特殊なのに普遍的な心理の機微をうまく描いている。ラストも良かった。スヒョンの生き方についての説明がなかったのは残念。

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    2022年08月21日
  • ユ・ウォン

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    ユ・ウォは幼いころ、自宅が火事になり姉に布団にくるまれ11階から投げ落とされ、下にいた男性に受け止められて一命をとりとめた。
    その時、姉は死亡、受け止めた男性は足をけがして後遺症が残る。そんな事件の生き残りとして、ずっと世間からは注目され、英雄化された姉と男性を引きずり、生きにくさを感じていた。
    そんな中、一人の学生と知り合い、自分とは違うものを感じて、やっと心を開ける友達ができたと喜ぶが・・・
    話は思わぬ展開に向かう。
    子供のひとりを亡くし、一人はそのおかげで助かったその両親の心情も複雑で、亡くなった子供ばかりを考えるのは生き残った子供に対してかわいそうだし、亡くなった子供はさらにかわいそう

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    2022年06月16日
  • ユ・ウォン

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    火事で自分を守って亡くなった姉と、自分を助けてくれたおじさんに負い目を感じながら生きる少女が主人公。さらっとした読み心地だけど、主人公の抱えるものの重さも感じる。

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    2025年03月05日
  • ユ・ウォン

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    ネタバレ

    暗黙のルールに触れたような作品。
    「この状況に於いてどうすべきかは実質選択の余地はない」話を人生というスケールで描かれている。

    善意の押し付けなど恩返しを誘導させることは現実にもある。
    生きてるだけで常にそんなことを考えさせられるのは辛い。

    両親やシナ姉さんはウォンを好きでいるようで、そこを通して姉を見る。
    見返りを求めない間柄でもウォンを見ていない。
    慎んで生きてなくてはいけないウォンであるべきだと強制されている。
    つまりそれはウォンではない。おじさんに落下したあの日にウォンは死んでいる。

    そんな中、自分の中の姉や事故を抜きにして、感情を表していくシーンはとても良かった。

    悪い風にも

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    2023年02月23日
  • ユ・ウォン

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    命を救ってくれた姉と、叔父。
    ありがたいけど、苦しい存在。

    結構ヘビーな話。
    最後は決してハッピーな終わり方ではない。

    こういう関係で利益なしに
    善意だけで絡むのは難しい。

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    2023年02月08日
  • ユ・ウォン

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    12年前のマンション火災事故の生存者、ユ・ウォンは18歳になっていた。
    彼女の命を救ったのは、その火事で犠牲になった姉と
    ウォンを受け止め障害を負ったおじさん。
    検索するだけで関連記事を読むことができる。
    P138〈罪悪感を抱いて然るべき人間〉がウォンだった。

    両親、姉の幼馴染など
    ウォンの周りにいる人たちのあたたかい眼差しがいい。
    おじさんの存在は少し面倒だが
    それぞれの人物像が丁寧に描かれているため
    ストレスを感じることなく読むことができた。
    韓国文学、ドラマなどが好きな人も気軽に楽しめる作品だと思う。

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    2022年06月13日