石原大史のレビュー一覧

  • 冤罪の深層 追跡・大川原化工機事件

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    ジャーナリズム精神に溢れる本。偏向報道や左翼寄りで批判を受けるNHKにあって、このような本を書ける職員がいることに、まずは脱帽です。最後の文章「本書を、亡き相嶋静夫さんに捧げる。」に触れて、ジーンときました。

    本書は、読売新聞の書評を読んですぐに購入して読みました。取調べを担当した警視庁職員の処分は甘いと思わざるを得ません。起訴を決定した東京地検のC女性検事が処分されないのもおかしいです。いずれも、上級国民だからと言っているようなものです。

    冤罪が生まれた背景に、経済安全保障の強化があることが分かりました。本事件は、経済安保の取組成果として「警察白書」に紹介までされていたそうです。日本に経

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    2026年02月21日
  • 冤罪の深層 追跡・大川原化工機事件

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    これまで読んできたドキュメンタリー書籍の中でも、極めて完成度の高い一冊であると感じた。できるだけ多くの人に読んでほしいと強く思う。

    本書は、冤罪が発生する前後という幅広い時間軸の中で、警察、検察、被害者、告発者、協力者といったそれぞれの立場にある人々の行動や思考を、きわめて丁寧に描き出している。さらに、それを報道する側の葛藤や心情も織り込まれており、多角的な視点から事件の全体像が浮かび上がる。その構成力と取材の緻密さこそが、本書の完成度の高さを支えていると言える。

    本件を通じて、警察・検察を中心とする組織が冤罪を生んだ要因を徹底的に検証し、具体的な再発防止策を講じることを強く望む。同時に、

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    2026年02月04日
  • 原発事故 最悪のシナリオ

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    日本は”言霊の国だから”

    起きるかどうかわからない事柄に対して”最悪”の想像をするのはよくない。日本人は誰しもがそう思った出来事が一度でもあるのではないだろうか。
    当時、一般国民には報道されなかった詳細がこの本にはある。
    この小さな島国でこれだけ原子力発電に頼る怖さと、当時、終息に向けて体を張った方々がこんなにもいたとは思わなかった。
    様々な方からの証言を見てこの原発事故の終息を美談ではなく、風化してはならないと強く感じた。

    改めて、福島第一原発終息に携わった方々に敬意を。

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    2024年04月20日
  • 原発事故 最悪のシナリオ

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    現場からの作業員撤退に止める権限は国家にない。自衛隊によるヘリコプターから燃料プールへの注水。水素爆発のリスクを孕む。人命を犠牲にしてでも国家危機を救うべきか?法的にも仕組み的にも何もできていない。そこに起こった連鎖的爆発。一時対処で手一杯。大局的な判断はできない。同盟国米国の苛立ち。国家主権も危うくなる。最悪のシナリオ作成も遅すぎた。「東日本が壊滅する」。救われたのが偶然の産物であるのは衆知のこと。・・ウクライナ危機で再稼働容認が多数派に。「何もないだろう」は甘い考え。忘れてはいけない、備えも覚悟もないことを。

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    2022年05月05日
  • 冤罪の深層 追跡・大川原化工機事件

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    まさに国家犯罪に正面から取り組んだ良書であった。

    警察は国家権力を笠に着た犯罪集団ではないか。
    係長の出世意欲、管理官の組織維持の欲、その為の犠牲は計り知れない。
    警察、そして検察は猛省すべきだ。
    こんな人間として最低、犯罪者集団を国民の血税で養っていたと思うと憤りを感じる。

    国家賠償により原告が勝訴した。
    東京都は本件を担当した3名に求償を求めているという。
    組織犯罪であると同時に、もはや個人の暴走でもある。個人にその責務を負わせるのは当然だ。
    唯一の救いは警察の中にも異議を唱え、告発をしてくれた人がいた事だ。

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    2026年02月17日