石原大史のレビュー一覧

  • 冤罪の深層 追跡・大川原化工機事件

    Posted by ブクログ

    これまで読んできたドキュメンタリー書籍の中でも、極めて完成度の高い一冊だと感じました。できるだけ多くの人に読んでほしいと心から思います。

    冤罪発生の事前事後という幅広い時間軸の中で、警察、検察、被害者、告発者や協力者それぞれの行動や考えが細かく丁寧に述べられています。それを報道する立場の心情も絡ませてあり、極めて完成度の高いと言えます。

    どうか警察、検察を中心に冤罪を生んだ組織が本件を徹底的に検証し対策を講じることで、二度と同じような過ちを侵さないよう務めることを祈るとともに、多くの一般市民が本件を知り、公権力に対する抑止的理解力を深めてほしいと願ってやみません。

    0
    2026年02月04日
  • 原発事故 最悪のシナリオ

    Posted by ブクログ

    日本は”言霊の国だから”

    起きるかどうかわからない事柄に対して”最悪”の想像をするのはよくない。日本人は誰しもがそう思った出来事が一度でもあるのではないだろうか。
    当時、一般国民には報道されなかった詳細がこの本にはある。
    この小さな島国でこれだけ原子力発電に頼る怖さと、当時、終息に向けて体を張った方々がこんなにもいたとは思わなかった。
    様々な方からの証言を見てこの原発事故の終息を美談ではなく、風化してはならないと強く感じた。

    改めて、福島第一原発終息に携わった方々に敬意を。

    0
    2024年04月20日
  • 原発事故 最悪のシナリオ

    Posted by ブクログ

    現場からの作業員撤退に止める権限は国家にない。自衛隊によるヘリコプターから燃料プールへの注水。水素爆発のリスクを孕む。人命を犠牲にしてでも国家危機を救うべきか?法的にも仕組み的にも何もできていない。そこに起こった連鎖的爆発。一時対処で手一杯。大局的な判断はできない。同盟国米国の苛立ち。国家主権も危うくなる。最悪のシナリオ作成も遅すぎた。「東日本が壊滅する」。救われたのが偶然の産物であるのは衆知のこと。・・ウクライナ危機で再稼働容認が多数派に。「何もないだろう」は甘い考え。忘れてはいけない、備えも覚悟もないことを。

    1
    2022年05月05日