榛名千紘のレビュー一覧
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もう一度ピアノに向きあうとともに自分の恋に結論を出そうとする凛華を中心に、彼女を応援するため奔走する天馬と麗良の姿を描く最終巻。見事に『最も幸せな三角関係』を実現してくれて、完全無欠のハッピーエンドだったと言えましょう。一般に三角関係というと主人公を中心とした関係がラブコメの鉄板ですが、本作では中心にいるのはヒロイン凛華であるという点が面白かったですね。天馬も自覚しているように世間に胸を張れない三人の関係ですが、だからこそ彼らのその後(大学生編とか)も見てみたかったなぁ。ともあれ楽しいラブコメでした。三人の未来が幸せで満ちていますように。
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Posted by ブクログ
ネタバレわたし、愛してしまったの(裏表紙より)
北欧の海の底で生まれた六人目の人魚姫ララ。地上に憧れ魔女の薬を飲み王子と出会い…その数百年後、なんと滋賀に!!
アニメに忠実になぞって文章を起こされていてとても好感。ところどころに散りばめられたおとぎ話的文章もとても良き。
ララってしっかり考えて行動してたんだなぁと確認できました。最初は人間の常識はなかったけれどちゃんと茉里よりお姉さんぽい。イラストは茉里がアニメよりおしとやかに見えます。(アニメは茉里の声優さんが自然体でとても良かったです。)
学校の朝読書にちょうどいい内容とボリュームだと思います。オススメ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ榛名千紘『異能アピールしないほうがカワイイ彼女たち』は、異能を持つ少女たちのきらびやかな日常を描きながらも、その実、自己肯定と他者理解という普遍的な主題に真っ向から挑む青春群像劇である。
本作の魅力は、まず会話の妙にある。軽快なテンポで繰り広げられるやり取りの中に、登場人物たちの不器用さや優しさが織り込まれ、ラノベ特有の軽さが単なる“ノリ”で終わらない深みを生んでいる。ヒロインたちは“異能”という特別な力を持ちながら、それを誇るでも隠すでもなく、等身大の悩みを抱えている。その姿は、現代を生きる若者の「何者かでありたい」と「普通でいたい」の狭間で揺れる葛藤そのものだ。
特筆すべきは、異能という設定を単なるファンタジー的装飾ではなく、自己表現の象徴として機能させている点である。彼女たちが“アピールしない”選択をする背景には、力を誇示することよりも、自分らしさを静かに受け入れてほしいという切実な願いがある。主人公・古森の「普通」であることが、そんな彼女たちにとっての救いとなる構図も見事だ。
読後に残るのは、派手な異能バトルの興奮ではなく、誰もが抱く小さな痛みと、それをそっと包み込む温もりである。青春の光と影を丁寧に描いた筆致に、作者の誠実なまなざしを感じた。異能という題材を通して、「人は誰しも異なる才能を持ちながら、それをどう生きるかが本当の物語である」という真理を、静かに、しかし力強く伝えてくる。