植松靖夫のレビュー一覧

  • 法の書

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     新版増補改訂版といことですが、もとがクローリーの散文詩のためか、本文はぐいぐい読みすすめることが出来ました。旧版の訳と同じような感じですが、きっとより的確な訳語、言い回しが使われているのだと思います。
     最後の「NVの書」はとにかく面白かった。どんな人でも肯定して受け入れてくれるヌイトに感謝を。とにかく、全体を通して元気の出る本です。

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    2024年07月07日
  • 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

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    やっと出ました。しかも完全新訳。
    奇怪で奇妙、わけわからないけどなんだかゾクゾクする、
    そんなホラーの名品です。
    ジョン・サイレンス博士自体は、
    そんなに活躍するわけではないのですが、
    持ち込まれる話が奇怪なのですよ。
    「秘密の崇拝」とか、あの廃墟を吹き抜ける
    冷たい風を想像しただけでねぇ、
    背筋と好奇心が刺激させられます。

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    2017年11月09日
  • 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

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    作者の作品を読むのは三冊目で、どれも出版社が違い多分訳者も違い、そういう背景が違うことによって結構な印象の差が生まれる作風ではないだろうか。興味があって手に取ったはずなのたが、ひねりがなく盛り上がりにも欠け、終始淡々とした調子にて物語は進み、怪奇ハンターが呼ばれて事件を解決して帰ってゆく。別にだめじゃないむしろ好きだがなあ。地味なんだよ。もし再編集するなら、今時の若手俳優でドラマ化し、硬くなり錆び付いた箇所に潤いと艶(オバハンの興奮と汗ばみ)を与えることにより作品が活きるようにする。おしり探偵のような。

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    2019年05月28日
  • 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

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    新訳版、読みたかった本がようやく手に入りました。いろんな人の訳文で同じ作品を読み比べるのが面白い。

    古の妖術(1978年 ブラックウッド傑作選では「いにしえの魔術」)はじめとして、ジョン・サイレンスものだけを6編揃えて収録しているわけですが、こんなにも演出がバラエティに富んでいるのかと驚きました。
    解説でも触れられていますが、主人公の事件への関わり方が様々で(ホームズ的に事件の依頼を受けて繰り出すケースもあれば、最後にちょこっと登場するだけ等々)よくあるシリーズモノにありがちな、話がマンネリ化しない工夫は素晴らしいし、状況描写や目に見えない「モノ」と戦う臨場感など、とにかく文章がワクワクドキ

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    2018年04月08日
  • 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

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    正しい怪談、って感じかな。
    事件簿っていうタイトルから想像するような、推理も野ではありませんので念のため。
    所謂クトゥルーもの群より古い作品に当たりますので、コズミックホラーものではないのですが、ちょっとだけそんな雰囲気も匂いますね。
    もちろんどっちが影響を受けたかといえば、ラヴクラフトですが。(^^;
    「古えの妖術」とか「秘密の崇拝」とか、特に中世の雰囲気を色濃く残した舞台の作品が良かったと思います。

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    2011年03月10日
  • 心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

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    名作古典が文庫として復刻、とあり、勝手にゴシック・ホラーっぽいミステリかと期待して購入。ミステリじゃありませんでした。怪奇小説。ジョン・サイレンスというイギリス人の博士を主人公にした連作。6篇の不思議事件が淡々と語られます。期待したままの内容と違ったので最初はとまどいながらあれーと思いながら読んでましたが、なるほどこういうものかとわかったあとは、その世界にどっぷり入り込みました。普段あまり読まないジャンルなので、たまにはこういう勘違いも悪くないです。不思議な本でした。

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    2009年10月07日