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ロンドンの医師で“心霊博士”でもあるジョン・サイレンスのもとには、超自然現象に悩む患者たちが訪れる。屋敷の悪霊に取り憑かれた作家の災難を描く「霊魂の侵略者」、前世の記憶から猫の街に引き寄せられた男の妖しい体験が語られる「古えの妖術」、旅の途中で30年ぶりに母校を訪れた商人が引きずり込まれた黒魔術の恐怖「秘密の崇拝」、青年の激しい恋情が驚愕の人狼事件へと発展する「犬のキャンプ」など、英国恐怖文学の巨匠ブラックウッドのジョン・サイレンスもの6編を完全収録した傑作短編集。/【目次】/事例一 霊魂の侵略者/事例二 古えの妖術/事例三 炎魔/事例四 秘密の崇拝/事例五 犬のキャンプ/事例六 四次元空間の虜/解説=朝松健
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年11月09日
やっと出ました。しかも完全新訳。
奇怪で奇妙、わけわからないけどなんだかゾクゾクする、
そんなホラーの名品です。
ジョン・サイレンス博士自体は、
そんなに活躍するわけではないのですが、
持ち込まれる話が奇怪なのですよ。
「秘密の崇拝」とか、あの廃墟を吹き抜ける
冷たい風を想像しただけでねぇ、
背筋と...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月28日
作者の作品を読むのは三冊目で、どれも出版社が違い多分訳者も違い、そういう背景が違うことによって結構な印象の差が生まれる作風ではないだろうか。興味があって手に取ったはずなのたが、ひねりがなく盛り上がりにも欠け、終始淡々とした調子にて物語は進み、怪奇ハンターが呼ばれて事件を解決して帰ってゆく。別にだめじ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月08日
新訳版、読みたかった本がようやく手に入りました。いろんな人の訳文で同じ作品を読み比べるのが面白い。
古の妖術(1978年 ブラックウッド傑作選では「いにしえの魔術」)はじめとして、ジョン・サイレンスものだけを6編揃えて収録しているわけですが、こんなにも演出がバラエティに富んでいるのかと驚きました。...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月11日
古い作品ですが、新訳ということもあってか、古風な雰囲気がありながらも読みやすかった。持ち込まれた怪しい事件を心霊現象に詳しい医師が解決するオカルト探偵もの。怖さはあまり感じないですが、精神的に追い詰められてしまった依頼者や相談者の体験の奇妙さに、何が起こっているんだろうと毎回引き付けられるものがあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月10日
正しい怪談、って感じかな。
事件簿っていうタイトルから想像するような、推理も野ではありませんので念のため。
所謂クトゥルーもの群より古い作品に当たりますので、コズミックホラーものではないのですが、ちょっとだけそんな雰囲気も匂いますね。
もちろんどっちが影響を受けたかといえば、ラヴクラフトですが。(^...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
名作古典が文庫として復刻、とあり、勝手にゴシック・ホラーっぽいミステリかと期待して購入。ミステリじゃありませんでした。怪奇小説。ジョン・サイレンスというイギリス人の博士を主人公にした連作。6篇の不思議事件が淡々と語られます。期待したままの内容と違ったので最初はとまどいながらあれーと思いながら読んでま...続きを読む
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