山田園子のレビュー一覧

  • ビヒモス

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    A アリストテレスの哲学が宗教の要素とされたことも、大学から始まった。それは、キリストの体の性格や、天国における天使や聖徒の状態にかんする、非常に多くのばかげた信仰箇条を言いつくろうのに役立った。大学はそうした信仰箇条を、信仰させるにふさわしいと考えた。なぜなら、そうした信仰箇条は聖職者に対して、その最も地位の低い者にすら、利益や崇敬を与えたからだった。最も地位の低い聖職者でさえキリストの体を作ることができる、と大学が人々に信じさせ、とくに人が病気の際には、聖職者が救い主をこしらえて病人のところへ持ってきてくれる、と信じられるならば、聖職者に崇敬を示さない者が、また聖職者や教会に物惜しみするよ

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    2026年02月21日
  • ビヒモス

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    まだ、リヴァイアサンを通読できていませんが、先にベヒーモスを読んでみました。イングランド内戦の原因と経緯を踏まえて、主権論を検討しようというものと理解しました。

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    2018年09月17日
  • ビヒモス

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    『リヴァイアサン』で知られるトマス・ホッブズの晩年の著作。イングランド内戦を体験した年長者Aとそれに質問や合いの手を入れる若年者Bの対話篇という形式をとっている。イングランド内戦の歴史的経緯を追うといっても、史実を細かく列挙するのとは少し趣を異にしている(というか日付の間違いなどの指摘が訳注などでなされている)。むしろ、イングランド王国が崩壊し、主権の担い手が変遷し、最終的に王政復古によって秩序が回復していく経緯に因果論的説明を加えていくのが本書の主旨だといってよいだろう。その意味で、第一部は、内戦勃発の原因を聖職者集団に求めるあたり、教会の力と国家秩序確立の努力が相反するに至った17世紀の経

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    2015年04月06日