吉川忠夫のレビュー一覧

  • 侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運

    Posted by ブクログ

    中国史の南北朝時代は分裂の時代で、王朝が短い期間に次々と交代したくらいの知識しかなかった。
    本書は、「侯景の乱」という6世紀に江南の地を大混乱に陥らせた騒乱の、歴史的背景から、戦闘の経過と帰結、その後の歴史に与えた影響等について、史実を丹念に追いながら、シャープな筆致で明晰に解き明かしてくれる。

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    2020年05月17日
  • 竹林の七賢

    Posted by ブクログ

    日本美術の展覧会とか寺社巡りとか、そのあたりのどこかで何度か耳目にしていたが、いまいちピンときていない画題という認識でいたところ、これに関する薄い文庫本を見つけて購入。文字通り「竹林の七賢」として括られる中国の文人七人(山濤、嵆康、阮籍、向秀、阮咸、劉伶、王戎)プラス一人(営啓期)のエピソードいろいろ。
    ただ、向秀、阮咸の二人は各章の見出しには出てこず、本文中の他の七賢メンバーとの関わりが採り上げられる程度。酒、漢詩、音楽、神仙への憧れ、俗物(≒けちんぼ)…。『世説新語』(これ自体が、当時の中国著名人のエピソード集成)の中に登場する彼らが「竹林の七賢」というグループとして扱われるようになる明確

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    2025年12月30日