小林尽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏休みに、祖父の家にお世話になることになった中学生の主人公。
そこで何気なく入った喫茶店「方舟」でバイトをしている「あらし」にひとめぼれしてしまいます。
しかし、この「あらし」というのは、実は第2次世界大戦の大空襲で死んでしまい、60年間もの間、夏を過ごしてきた幽霊でした。
しかも、主人公と手をつなぐことで過去へと飛ぶことができる。
他にも、あらしと同じ境遇の幽霊やワケありの少年、謎のグラサン探偵やらが喫茶「方舟」に集まって、忘れられない中1の夏が始まります。
過去に飛んで人助けをすることは果たして正義なのか、タイムパラドックスの問題、幽霊たちに今尚残る戦争の傷跡といった、重たい