谷口隆のレビュー一覧

  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    子どもが算数で躓いたら?と思って買って、しばらく積読になっていたけど、読んでみると、子どものためというより、自分のために良かった。
    P.67「実は数学者の日常もこの点は変わりなく,新しい概念や考え方は,いつも時間をかけて学んでいる。…分からないものが分かるようになるために必要な時間を確保する」
    ことが足りなていないのだと、改めて認識できた。

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    2022年03月13日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    数学者による、わが子の算数“事件簿”。
    それは、「誤り」を考えるための足場とする著者の価値観を、次の世代に伝える記録でもあるのだろう。

    算数=いかにミスなく操作できるかであった私からすると、うらやましい環境だ。
    誤りを面白がり見守る文化に浴することが、私もできたらと思う。

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    2021年09月18日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    数学の研究者である著者が、自身の子どもとの算数に関するエピソードを紹介しながら、子どもがどのように算数を理解しているのかについて紐解いていく。子どもの間違いについて、著者が興味を持ち、深く考察していく過程がとても面白い。ついつい自分が当たり前と思ってしまう算数の概念も、子どもにとっては新しく、何年もかけて理解を深めていくものなんだ、ということを常に忘れないようにしたい。

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    2025年09月01日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    誤りには、我々の理解に改善の余地があることを示してくれている。子どもに教えるときは、たとえ善意であっても、本人の思考を置いて誤りを訂正してはいけない。

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    2025年04月02日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    誤りを過渡的な状態であると尊重しよう、というメッセージが目から鱗。その場ですぐわかってほしいし、そういう知識の伝え方が求められているのかと思っていたところがあると認識できた

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    2024年05月06日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    子どもが算数の問題を解くとき、突拍子のない誤りをすることがある。大人にとっては意味不明な間違いでも子どもの思考プロセスを丁寧に想像してみると、全くの出鱈目を答えたのではなく、子どもなりの推論に基づいて答えを出していたことがわかる。子どもの算数の誤りを数学者の筆者が丁寧に解きほぐすことで、素朴な算数は多面的で意外な奥深さを持った算数となり、また、一見、ネガティブな印象を与える「誤り」が、知識を血肉化し深い理解へと到達するためのポジティブな道標として機能することを教えてくれる。
    子どもの学習に対する関わり方や、誤りの価値について考えるのに適した良書である。

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    2022年07月15日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    子どもの思考回路を覗き見るヒントが満載の本でした。

    「たまごが7こありました。なんこかつかったあと見たら、のこりは2こでした。なんこつかったでしょう。」

    子どもは答えの欄に [5こ] と書く。
    この問題には"答えをもとめる式"の欄もある。
    そこに子どもは、[ 7 - 5 = 2 ] と書いた。
    期待した正解は [ 7 - 2 = 5 ] だったのだが、これは"答えをもとめる式"としては不正解なのだろうか?

    「3cmの本を並べたら18cmになった。何冊並べたか。」という問いに対しては、
    子どもは少し時間がかかったが正しく [ 6冊 ] と正解した。

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    2022年01月27日
  • 子どもの算数,なんでそうなる?

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    仕事の参考文献の一つとして読んだ。算数数学は学校教育の中で中心的な教科だろう。それだけに,いかに教えるか,どのように学ぶかは常に注目されている。小学生も中学生も好きな教科嫌いな教科の上位(1位か2位)に位置する。子どもが示すオモシロ解答は,子どもの認識の特徴を表している。なぜそのようなオモシロ解答にいたったかを丁寧に見取っていくことで,子どもの認識を理解し,それに合わせた教授法や学習法を考えることができる。時間をかけて認識が変化していくという解釈が興味深い。表象の書き換えと検証を繰り返すんだろう。

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    2024年09月08日