サトウマイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほぼ他書で読んだことがある内容ではあるが、身近なことがらや有名人(ナイチンゲール)の話が取り上げられていて、「これから統計を学んでみたい」「興味がある」という人や小中学生には読みやすいと思う。
「春から夏生まれの子ども」=「成果を出している」=「誠実性の高いと推測される人たち」 と書かれているように読める。
ここは論理展開がまったくわからなかった。誠実性があると成果がでやすいという結果があるとして、「結果が出ている人は誠実性がある」とは言えない。ましてや、「早生まれは誠実性がない」と読める、もしくはそういう主張は根拠が示されていない。
非常によろしくない記述だと考える。
スポーツ選手に早生 -
Posted by ブクログ
統計の大まかな考え方や実際の社会での使われ方とその価値について、噛み砕いた表現によって数学が苦手な人でもわかりやすく説明されている。疑似相関やナイチンゲールなどの統計学における有名なエピソードを押さえつつ、心理学や行動経済学への言及もあり、題材としてもよくまとまっている。
統計の基礎知識のさらに概要や輪郭について理解するのに役に立つ。一方で本書だけで実践がすぐにできるようになるわけではないため、具体的な課題を持っている場合はここからさらに知識の習得や実用的なスキルを求めると良いだろう。
1章の途中の28ページから3章最後の64ページまで、ギャンブルの仕組みについて丁寧に説明されており、本当に統 -
Posted by ブクログ
YouTubeを拝見して,よく勉強されている印象だったので,文系に薦められる教材かもと思い購入しました。統計を道具としている人たちでもきちんと使い分けられていない「サンプル数」と「サンプルサイズ」は違う意味であることを指摘するなど,きっちりしているなあと思いましたが,読み進めるうちに徐々に違和感も出てきました。
数式は基本無いに等しいので,概念的な理解が中心で,それはそれでいいのですが,統計を「リアル謎解き」と称している割に合理性が弱いところがあるように思いました。
p.38で149.495円とすべきところを149,495円として,使うべき点が間違っていたり,p.39で1-49.8%=50 -
Posted by ブクログ
どこかで読んだような内容だが、統計学の入門には良いかも。
このデータ社会でAIだのビッグデータだの叫ばれていますが、それをちゃんと理解している人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
別にそれらを駆使して仕事に活かせとは言いませんが、「それらがなぜ使われているのか」、「どのように使われているのか」、「それに対して気をつけることは何か」ぐらいは一般教養として知っておかないといけない時代かもしれませんね。
今や小学生から携帯を持ち、沢山の情報に晒されて、自分で取捨選択をしなければなりません。
本の中でも書いていましたが、「数字はウソをつかないが、人間はウソをつく」。
このことを知らずに社会に出る