N.リチャード・ナッシュのレビュー一覧

  • クライ・マッチョ

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     クリント・イーストウッドという生涯の憧れだった映画俳優が、91歳になるというのに、新作映画で主演も監督も請け負っていることにまず驚愕した。原作ノヴェルとして新たに翻訳され発掘されたこの作品は1975年の作品だ。ぼくがに三日に一回というペース(深夜の5本立てなども含む)で映画館という映画館のスクリーンに噛り付いていたアメリカン・ニューシネマの時代に映画人の誰からも振り向かれることなく、映画化もされなかった本作が、今、この時期に翻訳されるとは! まさにイーストウッド映画のお裾分けのように、映画を未だ観ていないぼくが原作に出会えた。しかも映画は上映中。完全に同期しているのだ。

     ちなみにイースト

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    2022年02月07日
  • クライ・マッチョ

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    中年男性が主人公のロードノベルとなると、どうしても『コックファイター』が頭に浮かんでくる。道具立ても似ているところがあって、でもマイクの心の動きがよく描かれてていい味出してます。

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    2022年04月26日
  • クライ・マッチョ

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    なんか20年くらい前に読んだような気もする。話はシンプルでいてドラマチック。いかにも映画の原作になりそうな作品。ちょっと自分はこういう「さあ泣けさあ感動しろ」って苦手なんだよね。こういう大げさな感じの雰囲気、本当に必要か?好きか?と思いながらも、結構、精神的にダメージ食らった。子供はできたが死産してしまった30後半の男性と、産まれてしまったが父親が身近にいなかった少年のロードムービーで、段々としこりが取れてきて、心が通い始めるのは、なかなかしんどい。後半は本全開にしないで読んでました。(そんなに苦手か?)

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    2022年11月01日
  • クライ・マッチョ

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    N・リチャード・ナッシュ『クライ・マッチョ』扶桑社ミステリー。

    クリント・イーストウッド監督&主演映画の原作。1975年刊行作品の本邦初訳。

    期待していたほどの面白さは無いし、結末にも満足出来ない作品だった。主人公のマイクが38歳なのに対してクリント・イーストウッドは91歳。果たして、どんな映画に仕上がったのか。

    かつてテキサスでロデオスターとして盛名を馳せた38歳のマイク・マイロは、落馬事故で足を骨折し、雇い主のハワードから首を宣告される。これからの人生を模索するマイクにハワードはメキシコに母親と住む息子のラファエルを自分の元に送り届けたら5万ドル支払うと、退職金代わりの仕事を

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    2022年01月17日