アンドレアスエシュバッハのレビュー一覧

  • NSA 上

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    もしも第2次世界大戦中にコンピューターとインターネットと携帯電話があったら、もしもナチスがそれを使って国民の監視をしていたらという、もしも系のSF。しかし、同時に現代社会の風刺にもなっているのが面白いところでもある。
    上下巻で1000ページくらいある長い小説だけど、面白いからすぐに読み終えてしまう。

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    2023年04月12日
  • NSA 上

    Posted by ブクログ

    ナチスドイツの時代に、コンピュータ技術が発達していてネットワークと携帯電話とキャッシュレス決済をナチが握っていて、SNS/BBSでの情報操作やハッキングまでやってたとしたら… という小説。形の上では。
    それはもちろん、現代社会においてそれらの情報を使って国民を管理してる奴がいるんじゃないか、それに対してお前はどうするんだ、という警告でもあるんだろう。映画「スノーデン」で語られていた内容も思い出す。

    でもまあ、そんなことは横においといて、純粋に娯楽小説としてめちゃくちゃ面白い。
    スピード感もあって、長いけどダレない。読み出したら止まらない。
    上下巻一気読み。
    傑作だ。

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    2022年04月20日
  • NSA 下

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    ネタバレ

    ナチスがコンピュータ、ケータイを実用化してたら、って設定は荒唐無稽やし、展開も雑っちゃ雑やねんけど、その辺のアラも気にならんくらい強い。
    以下ネタバレ


















    ナチスは勝つし主人公は不幸になるしめちゃくちゃバッドエンドやねんけど、そこまでのドライブ感はなかなか。
    あと、感情移入するとこやないんやろうけど、ナチス上級幹部やのに妻に裏切られまくりのルドルフかわいそう。鎌倉殿の八重さんの旦那をちょっと思い出した。

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    2022年02月11日
  • NSA 下

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    下巻のたたみかけるような展開で最後まで一気に読んでしまいました。
    上巻の後半から下巻にかけて少し雑な掘り下げは気になるところはありましたが(もう少し話が展開すると思ったら何もなかったり、魅力的なキャラはあまり何も重要な展開はなかったりなど)ジェットコースターのような展開で面白かったです。個人的にはこういう終わり方は大好物です。

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    2024年08月23日
  • NSA 上

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    歴史改変系のSF作品
    第二次世界大戦頃にドイツでインターネットや携帯電話が普及している世界線。
    もし世界のボタンが掛け違えていたら、こうなってたかもなぁと思わせてくれます。

    少し想像していた雰囲気ではなかったもののこれはこれで読みやすく続きが気になりとてもスラスラと読めました。レトケはこの後どうなっていくのか?レヘーネはとんでもない方向に進んでしまうのでは?!とどんどん読み進めてしまいます。

    下巻へ続く

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    2024年08月12日
  • NSA 下

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    途中若干長くて辛かったけど、面白かった。

    たまたま最近ヒトラーについてやドイツの大戦時の概要を学んでいたので、歴史の改変の概要が理解できて良かった。
    コンピューターについては、プログラムの概念にそこまで明るくないので、「きっとこれは、プログラムで言うあれなのかなぁ…」と推察する程度。AIのプログラムの話が出てきたと思うんだけど、もう一息詳しかったらなぁ…なんて思った。

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    2022年05月25日
  • NSA 上

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    『ディファレンス・エンジン』の続きっぽい雰囲気
    端末からの検索で『日記』・『白バラ』が消されて行くところが恐ろしい
    果たして後半の展開は?
    散々語られた良識ある人々がヒトラーを指示する姿がウクライナ侵攻を指示するロシア国民にダブる
    この技術が既に実現していると思うとgoogleが邪悪にならないことを切に祈るだけでは駄目なのか

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    2022年04月16日
  • NSA 下

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    ナチスドイツを舞台にした歴史改変SF。ナチスに現代の情報技術を持ち込んだというよりも、現代のインターネットに網羅された世界を当時の歴史的背景に近づけたものとして読むのが良いと思った。
    作中ではプログラマーがプログラムニッターと呼ばれており、女性の仕事として認識されている設定が面白いと思った(実際にいくつかの国ではそのような認識が認識があるらしい)。またディープラーニングによる完全な支配が完成していく様も良かった。結末は好みが分かれると思う。

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    2022年03月31日
  • NSA 下

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    ネタバレ

    後半、終盤はゾクゾクして手が止まらなくなった。ヘレーネが「無口」になってしまったときの独白がすべてを物語っているように思う。全体主義とインターネットは相性が良すぎる。その結果、自ら言葉を発することの無意味に気付いてしまうというのは非常に納得感のある恐怖だし、かなり現在進行形の問題とも重なってくる。

    コンピュータを生業にしていることもあり、肝心の背景にある技術的な部分がほとんど語られていないのはどうしても気になってしまう。解説にも書かれていたとおり、そこをツッコむのは野暮なのかもしれないが、しかしこの時代のイギリスにはチューリングがいたし、アメリカにはノイマンもエッカートもいたんだぜ?ってつい

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    2022年05月15日