こちらは文庫本より大きく、文字も大きく挿絵もある。
個人的には挿絵なしの文字だけで読める文庫本の方が、堪能できる気もしたけれど、「貝殻」の詩は大きな頁で読むのも良いなと思った。
傑作選には載っていない作品もあり、最後にそれぞれの作品解説があるのもまたよかった。
「去年の木」と
「牛をつないだ椿の木」、
「一年生たちとひよめ」が
とくによかった
どれも素敵で、繊細で、それでいてまっすぐな、新美南吉さんの心そのもののようなものを感じた。
「牛をつないだ椿の木」は亡くなる前年
一九四二年(昭和一七年)作