マリアナ・マッツカートのレビュー一覧
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大きな夢を掲げることや、社会的意義を共有し人々のモチベーションを作ることの重要性が書かれていた。大きく無謀な目標と、小さく現実的な目標、目標自体の難易度は前者のほうが高いはずなのに、人がついてきた結果、前者のほうが実現できる皮肉...と思った。
「皮肉なことに、雇用創出等の短期的な経済価値だけに目を向けると、商業化は遅れる。逆に、ミッション志向の政策のほうが商業的な波及効果は大きい。商業化を考えない方が、商業化が進むということだ。(月面着陸の副産物として、カメラ付き携帯電話やワイヤレ スイヤホン、マウス、LED 等、現在の生活を取り巻くものは生まれた)」とあった。
JR九州相談役の唐池さん -
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「行き過ぎた資本主義」がもたらす弊害を克服し、機能不全に陥りつつある社会経済システムを建て直すために、公共の目的(パーパス)達成という「ミッション」を中心にした新たな経済の仕組みを提唱する一冊。
著者は、1980年代以降に定着した新自由主義の影響で政府の役割が矮小化されたことが、過度の民間依存や金融至上主義等を通じた外部不経済に繋がっており、これに対処するためには、政府は「市場の失敗」の救済だけでなく、解決すべき社会的課題を明確化し、その実現に向けた長期的な投資リスクを負うとともに、産業横断的なミッションプロジェクトを率いる強力なリーダーシップを担うべきであり、その実装ツールとして「ミッショ