藪本晶子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者が東京芸大の授業の課題で取り組んだテーマを膨らませて本にしたもの
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例えば100年後、
今使っている道具や物は、資料として残っているかもしれないけれど、
それを使っていた人の動作は、忘れられてしまっているのではないか。
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という発想から、絶滅危惧レベル毎に、動作がイラストと説明文付きで載っている
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レベル5 やったことがない日常生活で見たこともない動作
レベル4 ちいさい頃に何度かやったことがある動作
レベル3 かつてはやったけど、今はやらない生活の中でもあまり見なくなった動作
レベル2 そういえば全然やってない動作
レベル1 ここ最近でだいぶ頻度が下がってきた動作
レベル0 今は普通にやっているけど、今後なくなってもおかしくない動作
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初っ端がポンプで井戸から水をくむ動作
そもそも、これは井戸から釣瓶で水を汲んでいたのがポンプで便利になったけど
それすら既に絶滅したものになっている
「朝顔やつるべ取られてもらひ水」という俳句があるけれども
動作というのが文化としっかり繋がっていて
文芸にも及んでいるというのがよくわかる
ちなみに、私の実家の菩提寺にはポンプ式の水汲み場があるので
私はこの動作をやったことがある
他には、黒電話のダイヤルを回すとか
昭和歌謡ではよくダイヤルを回すけど、もうダイヤル式の電話なんて実用レベルで使っているひとはいない
体温計を振るなんかは、水銀の体温計がなくなるに伴ってですね
今って、電子ではない体温計って流通してるのだろうか?
水銀でなければあれほどコンパクトにできないと思うのだけど
目覚まし時計を止める
カメラのシャッターを押す
紙の辞書を引く
これらはスマホですべて代替できるようになったからですね
他にも
携帯電話の電波を探す
なんかはガラケーの時代あたりで、今はもう殆どのエリアがカバーされましたからね
今のところあるけど、いずれなくなりそうな動作
名刺交換
印鑑を押す
靴紐を結ぶ
鍵を閉める
電子化や、機械化による絶滅
でもまぁ、名刺交換はオンラインでしかやりと尻内取引先の人なんかも結構増えたけど、それでもリアルに対面する機会はまだある
でも、前よりは減ったのは確か
印鑑はもう殆ど押す機会がない
何か重要な契約書を書くときや公的な書類を取得するときくらいか?
靴紐に関してはまだまだ先だろうけど
家の鍵を電子錠にしているご家庭も増えた
でも、停電の時のために、物理キーは残ってるし
完全に絶滅するのはまだまだ先な気がする
コロナ禍を経た生活様式の変容で減った動作も多い
買い物をする
なんかは日々の食事すらも宅配できるようになったしね
大人数で乾杯する
なんかは確かに減ったけど、復活しているところはあるし、当分なくならなそう
あと、紹介されていないし、辞書をひくにも近いのだけど
紙の本をめくる
これもいずれ紙の本も無くなるときが来るのかなとか思ってしまった
巻末に著者とみうらじゅん氏の対談が載っていて
確かに彼なからこんな事に着目しそうだなぁと思った
でも、その会話の内容で、自身が呼ばれる事事態が絶滅危惧という言及がされていて
そんなところもみうらじゅんっぽい
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最近、あの“動き"しなくなったね。
みうらじゅんさん対談収録!
オレ自身が「絶滅危惧種」だって気づかされた!
インターネットやスマホなど、技術の進歩はますます速くなっている。ついこの間まで当たり前のように使っていた物も、気づけば目にしなくなっていることも多い。そうした「物」は、もしかしたら博物館に保存されるかもしれない。だが、物に付随して行っていた私たちの「動作」は、どこに保存されるのか。それらを「絶滅危惧動作」と名づけ、集めたのが本書だ。すでに絶滅の危機に瀕しているものから、もうすぐなくなりそうなものまで。100種類の動作をイラストで解説。
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Posted by ブクログ
ネタバレもうすでに見たこともない動作から、これからなくなると予測される動作まで、100種類の動作をイラストと短い文章で紹介している本です。
最初に著者から個人の主観と書いてある通り、全てにまったく賛同する人はいないかと思いますが、ぱらぱら眺める分には楽しい本です。
レベル5には「やったことがない、日常生活で見たこともない動作」が紹介されていて、たしかに井戸水を組むとかカツオ節を削るなどは私もないけど、うさぎ跳び、見たことですか…。
蕎麦屋の出前は東京に住んでた時にしょっちゅう見てたし、メンコ遊びも児童会館とかに置いてあるところもあると思うんだけどなあ。
そして、お風呂をかき混ぜることが、レベル5の絶滅危惧動作に分類されていたのに驚きました。
追い炊きした時って、お湯をかき回さないと、上だけ熱くなってるのってうちだけ?
こんな時、湯かき棒があったらなあって思ってたんだけど…。
レベル3の雑巾がけとかちり取りでごみを集めることって、今は学校でもやっていないのでしょうか。
っていうか、マンション住まいで玄関掃除やって出たごみを、ちり取り使わないでどうやって処理するの?
まさか掃除器で?
ベランダ掃除で出たごみは?
昭和のおばちゃんは途方にくれちゃうよ。
レベル1のイヤホンコードをほどくは、毎日やってます。
で、職場の人に笑われる。
「今時それですか?」って。
でも、両耳用のイヤホンは、職場のパソコンで会議の文字起しをするときに結構役立つ。
ヘッドセットもあるけれど、イヤホンだと片耳外して職場の音も聞きながら作業できるから。
名刺交換も印鑑押しも現役。
本屋で本を選ぶのが絶滅危惧動作なのだったら、私は保護する方にまわりましょう。
ひととおり読んで思ったのは、面倒くさいこと・大変なことが解消されるのはいいことだ。
けれど、それで浮いた分の時間があぶく銭のように消えてしまって、ただ技術や工夫が失われてしまっていないだろうかと思ってしまう。
特に、子どもにはちょっと不便を経験させた方がいいというのが昔からの私の持論。
不便から工夫が生まれると思うので、その芽は残しておいてあげようよ。 -
Posted by ブクログ
そういえば、こういう動作ってあったっけ。
そんな、絶滅しそうな100種類の動作をイラストと共に紹介。
レベル5 やったことがない 日常生活で見たこともない動作
レベル4 ちいさい頃に何度かやったことがある動作
レベル3 かつてはやったけど、今はやらない
生活の中でもあまり見なくなった動作
レベル2 そういえば全然やっていない動作
レベル1 ここ最近でだいぶ頻度が下がってきた動作
レベル0 今は普通にやっているけど、
今後なくなってもおかしくない動作
【巻末特別対談】自分も「絶滅危惧種」かもしれない
みうらじゅん×藪本晶子
こういう「動作」って、最近どう?な100種類を、
絶滅危惧しつつ、簡易なイラストと解説で紹介している。
「動作」は視覚の記憶もあれど、実際に繰り返し行って、
身体の記憶としても残っているのかも。だから、
「動作」のみの簡易なイラストでも、あぁこれやった、
なんか覚えがあるぞ~と分かったり、思い出してしまう。
和式トイレは今じゃしんどいし、アイロンて何時使ったっけ?
でも、コロナ関係は今、通常に戻りつつある「動作」も。
つり革につかまるは、普通にみられるようになったし。
本を選ぶも、おいそれとは絶滅しないと、思いたい。
この本も、古本屋さんで選んでの購入ですもの。 -
Posted by ブクログ
シンプルでミニマルな挿絵で、どんな動作なのかがよくわかった。懐かしいもの、「えっ、今もそれ普通にやってるけど?!」というものもあった。
著者とみうらじゅんの巻末特別対談がこの本の真骨頂だと思う。「うーん、マンダム」…昭和の男の子たちが全員やってた!(笑) 。イヤミの「シェー!」はリアルタイムでは知らないけれど、なんとなくこんなポーズだろうというイメージをあった。私がぼんやり思い描いているそのポーズは、絶滅行動が伝達ミスで少しずつ変わっていった「変異動作」だったとは!
「結局、真っ先に絶滅していく行為っていうのは、人が工夫してやろうとしたことなんじゃないかな」という三浦氏のお言葉、深イイ。