もうすでに見たこともない動作から、これからなくなると予測される動作まで、100種類の動作をイラストと短い文章で紹介している本です。
最初に著者から個人の主観と書いてある通り、全てにまったく賛同する人はいないかと思いますが、ぱらぱら眺める分には楽しい本です。
レベル5には「やったことがない、日常生活
...続きを読むで見たこともない動作」が紹介されていて、たしかに井戸水を組むとかカツオ節を削るなどは私もないけど、うさぎ跳び、見たことですか…。
蕎麦屋の出前は東京に住んでた時にしょっちゅう見てたし、メンコ遊びも児童会館とかに置いてあるところもあると思うんだけどなあ。
そして、お風呂をかき混ぜることが、レベル5の絶滅危惧動作に分類されていたのに驚きました。
追い炊きした時って、お湯をかき回さないと、上だけ熱くなってるのってうちだけ?
こんな時、湯かき棒があったらなあって思ってたんだけど…。
レベル3の雑巾がけとかちり取りでごみを集めることって、今は学校でもやっていないのでしょうか。
っていうか、マンション住まいで玄関掃除やって出たごみを、ちり取り使わないでどうやって処理するの?
まさか掃除器で?
ベランダ掃除で出たごみは?
昭和のおばちゃんは途方にくれちゃうよ。
レベル1のイヤホンコードをほどくは、毎日やってます。
で、職場の人に笑われる。
「今時それですか?」って。
でも、両耳用のイヤホンは、職場のパソコンで会議の文字起しをするときに結構役立つ。
ヘッドセットもあるけれど、イヤホンだと片耳外して職場の音も聞きながら作業できるから。
名刺交換も印鑑押しも現役。
本屋で本を選ぶのが絶滅危惧動作なのだったら、私は保護する方にまわりましょう。
ひととおり読んで思ったのは、面倒くさいこと・大変なことが解消されるのはいいことだ。
けれど、それで浮いた分の時間があぶく銭のように消えてしまって、ただ技術や工夫が失われてしまっていないだろうかと思ってしまう。
特に、子どもにはちょっと不便を経験させた方がいいというのが昔からの私の持論。
不便から工夫が生まれると思うので、その芽は残しておいてあげようよ。