あらすじ
最近、あの“動き”しなくなったね。
テレビをたたく、小指で恋人、ゲームのカセットをフーフーする、チャンネルをまわす、
缶のふたを開ける、名刺交換、黒電話をかける、助手席に手をかける、
電気を消す、新聞を読む、扇風機の前しゃべる……100種類の絶滅危惧動作たち!
みうらじゅんさん対談収録!オレ自身が「絶滅危惧種」だって気つかされた
すでに絶滅の危機に瀕しているものから、もうすぐなくなりそうなものまで。
100種類の動作をイラストで解説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今では見なくなったものから、今後見なくなりそうなものまで、絶滅危惧動作が載っていてなかなか面白かった。今洗濯物を干しては行けないマンションとかあるのか…
Posted by ブクログ
これを本にしようだなんて、着眼点と発想が素晴らしいなと思う。
ギョウ中検査が2015年で廃止されていたと知る。
あれ嫌だったなぁ。
あと、おんぶすることを「おぶる」って言っていたけど、それは方言だったと知る。
…って、私も着眼点がズレておる!
Posted by ブクログ
もうすでに見たこともない動作から、これからなくなると予測される動作まで、100種類の動作をイラストと短い文章で紹介している本です。
最初に著者から個人の主観と書いてある通り、全てにまったく賛同する人はいないかと思いますが、ぱらぱら眺める分には楽しい本です。
レベル5には「やったことがない、日常生活で見たこともない動作」が紹介されていて、たしかに井戸水を組むとかカツオ節を削るなどは私もないけど、うさぎ跳び、見たことですか…。
蕎麦屋の出前は東京に住んでた時にしょっちゅう見てたし、メンコ遊びも児童会館とかに置いてあるところもあると思うんだけどなあ。
そして、お風呂をかき混ぜることが、レベル5の絶滅危惧動作に分類されていたのに驚きました。
追い炊きした時って、お湯をかき回さないと、上だけ熱くなってるのってうちだけ?
こんな時、湯かき棒があったらなあって思ってたんだけど…。
レベル3の雑巾がけとかちり取りでごみを集めることって、今は学校でもやっていないのでしょうか。
っていうか、マンション住まいで玄関掃除やって出たごみを、ちり取り使わないでどうやって処理するの?
まさか掃除器で?
ベランダ掃除で出たごみは?
昭和のおばちゃんは途方にくれちゃうよ。
レベル1のイヤホンコードをほどくは、毎日やってます。
で、職場の人に笑われる。
「今時それですか?」って。
でも、両耳用のイヤホンは、職場のパソコンで会議の文字起しをするときに結構役立つ。
ヘッドセットもあるけれど、イヤホンだと片耳外して職場の音も聞きながら作業できるから。
名刺交換も印鑑押しも現役。
本屋で本を選ぶのが絶滅危惧動作なのだったら、私は保護する方にまわりましょう。
ひととおり読んで思ったのは、面倒くさいこと・大変なことが解消されるのはいいことだ。
けれど、それで浮いた分の時間があぶく銭のように消えてしまって、ただ技術や工夫が失われてしまっていないだろうかと思ってしまう。
特に、子どもにはちょっと不便を経験させた方がいいというのが昔からの私の持論。
不便から工夫が生まれると思うので、その芽は残しておいてあげようよ。
Posted by ブクログ
いつからかやらなくなった動作を、イラストとともに描写した本。自分の世代的には、不自由さと便利さとの狭間にいるような世代なので、懐かしさと羨望の入り混じった形で楽しく読めた。
Posted by ブクログ
紹介されている動作は、玉石混交というか
「あー、まあ、確かにあったね(あるね)、よくここ切り取ってきたね」
っていうくらいの目線で読んで面白い本。
真面目に読むんじゃなくてひまつぶしにちょうど良いゆるさ。
そんな中でも、自転車のライトを右足でつけるのは確かに懐かしかった!
Posted by ブクログ
道具や生活様式の変化により、時代と共に消えていくであろう動作をレベル別に集めた本。
くすくす笑いながら読みました。動作がイラストで描いてあるのですが、本当に動作のみで道具とかは描かれていないので、状況が浮かんでこない人(世代)もあるかもしれないですね。
レベル5「やったことがない 日常生活で見たこともない動作」の中で半分以上やった・見たことがあったのが、ちょっとショックでした。
Posted by ブクログ
発売当初、テレビで取り上げられて話題になってたなー。という本に偶然出会ったので読んでみた。
卒論を書籍化、と誤解していたが、授業の課題だったんですね。懐かしい気持ちになりましたが、平成生まれの息子が今でもやる動作もそこそこありました。
体育座りとか、腰に手を当てて牛乳、とか。
Posted by ブクログ
時代の流れの中で、変わっていくものも多々。
無くなっていくものほど、懐かしく思う。
もう、やろうとしなければ出来ないからだ。
不思議なもので、便利になれば、それはそれで楽に生活出来るのに、時に逆行する動作を好む瞬間もある。
そんな瞬間が、実は好きだったりする。
Posted by ブクログ
そういえば、こういう動作ってあったっけ。
そんな、絶滅しそうな100種類の動作をイラストと共に紹介。
レベル5 やったことがない 日常生活で見たこともない動作
レベル4 ちいさい頃に何度かやったことがある動作
レベル3 かつてはやったけど、今はやらない
生活の中でもあまり見なくなった動作
レベル2 そういえば全然やっていない動作
レベル1 ここ最近でだいぶ頻度が下がってきた動作
レベル0 今は普通にやっているけど、
今後なくなってもおかしくない動作
【巻末特別対談】自分も「絶滅危惧種」かもしれない
みうらじゅん×藪本晶子
こういう「動作」って、最近どう?な100種類を、
絶滅危惧しつつ、簡易なイラストと解説で紹介している。
「動作」は視覚の記憶もあれど、実際に繰り返し行って、
身体の記憶としても残っているのかも。だから、
「動作」のみの簡易なイラストでも、あぁこれやった、
なんか覚えがあるぞ~と分かったり、思い出してしまう。
和式トイレは今じゃしんどいし、アイロンて何時使ったっけ?
でも、コロナ関係は今、通常に戻りつつある「動作」も。
つり革につかまるは、普通にみられるようになったし。
本を選ぶも、おいそれとは絶滅しないと、思いたい。
この本も、古本屋さんで選んでの購入ですもの。
Posted by ブクログ
確かに、ああ昔こんなことやっていたなぁ、あったなぁみたいのはある。
だが、単純にウケそうだから書いただけだろというものや、書籍化でページを稼ぐために書いたの?みたいなのもある。
Posted by ブクログ
あったあった!これもあった!あれもあった!
昭和がいっぱい詰まってて懐かしかった。
読みながら子ども時代にタイムスリップ。
一部紹介すると…
体温計を振る/ぎょう虫検査/スカートめくり
/扇風機の前でしゃべる/自転車のライトをつける
/カセットをフーフーする/ラジカセで音楽を聴く
絶滅危惧度合いをレベル分けしてあって、着眼点が良い。イラストを眺めるだけでも楽しいし時代背景を感じられてgood!
いつの間にか廃れている動作を知ってちょっと驚いたりもした。
こういう肩の力を抜いてラク~に読める本は、息抜きにピッタリ♪
Posted by ブクログ
前にテレビ番組で
黒電話の数字のところを押して
かけようとする平成っ子を見たなぁ。
道具や物の形や用途は
資料として残っていくかもしれないけれど
それをどうやって使っていたかとか
何の意味があってそうしていたのかとかは
忘れていってしまうのでは。
意外とまじめに残したい本です。
扇風機の前で「あ〜」とヘン声を出す
缶詰のフタを開ける
などは、まだ行動の意味がわかるけど
テレビを叩いて映るようにするとか
ゲームのカセットに息を吹きかけるとか
実際やってたんだけど
ちょっとおまじない的な感じもあるよね。
Posted by ブクログ
シンプルでミニマルな挿絵で、どんな動作なのかがよくわかった。懐かしいもの、「えっ、今もそれ普通にやってるけど?!」というものもあった。
著者とみうらじゅんの巻末特別対談がこの本の真骨頂だと思う。「うーん、マンダム」…昭和の男の子たちが全員やってた!(笑) 。イヤミの「シェー!」はリアルタイムでは知らないけれど、なんとなくこんなポーズだろうというイメージをあった。私がぼんやり思い描いているそのポーズは、絶滅行動が伝達ミスで少しずつ変わっていった「変異動作」だったとは!
「結局、真っ先に絶滅していく行為っていうのは、人が工夫してやろうとしたことなんじゃないかな」という三浦氏のお言葉、深イイ。