原貫太のレビュー一覧
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ネタバレタイトルにあるSDGsについての詳細なお話しはありません。相手を理解しないひとりよがりの寄付は状況によっては相手の自立を妨げる、先進国の過剰な消費は地球環境にも開発途上国の経済、環境にも有害になる、肉食は水や農地というリソースを過大に使用する、レアメタルをめぐる争奪戦が生産地での戦争、児童労働などに繋がっているなどなど、さらには日本の貧困問題まで論じています。個々の話はある程度聞いたことがある話が多かったですが、出典を明らかにしたり章末に追加情報を記載したり、勉強になりました。何をするにも相手をまず理解することが大事ですね。ただ、過大な消費に依存している現在の資本主義体制の中で個人の善意以上の
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データを元にしながらも、非常にわかりやすくアフリカ・日本の社会問題が解説されており、非常に多くの気づきがあった。
アフリカの問題は、直感的に正しいと思うことがことが、回り回って相手の不幸につながるという、表層的な問題には本質的な問題が存在しているという二重構造である、という非常に深い気づきになった。
ということは、相手のためを思ってやっているということは、実は相手を苦しめているかもしれない、ということであり、本質的な構造に目を向けない、無知、無関心が、どれだけ無意識の悪意に繋がるのか、ということが理解できた。
つまり、無知・無関心による善意の押し付けはほぼ悪意であるということ。
これは社 -
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原貫太さんのYouTube動画の内容をまとめた本。国内外の問題点・課題を公平な視点を持って学ぶことができます。
本書の学び
1.関心を持つこと以上に、関心を持ち続けることが大切。そうすることで、いつか、自然と次の行動に移すことができる。同じ興味、関心を持っている仲間を見つけるとなお良い。
2.鳥の目、虫の目、魚の目で、物事を正しく見よう。無意識の偏見や自身の願望が入っていないか?メディアに踊らされていないか?良い意味で疑ってかかることが大切。
3.ベジタリアンの種類は様々。ヴィーガン、ラクト・ベジタリアン、オボ・ベジタリアン、ペスカタリアン、フレキシタリアン。 -
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正義論について、もう少し具体的にページを割いて欲しかったかな。
やなせたかしさんではないが、正義はいつでも逆転するというのが正しいのであろう。
ガザ地区でのジェノサイドもイスラエルには正義であると言うように、戦争、紛争はどちらにも正義という名のもとに行われているのだから。
まずは知るということが大切なのであろう。
そのために彼はYouTuberとして発信しているのだが、知ることの先にどう行動すべきかわからず苛立ちさえ感じる。混沌とする世界、
暴力、貧困の前に何が私達にできるのだろうか。
日々の生活の中で意思決定の機会が奪われ、
主体的に考える力が失われ、創造性が失われてると彼は言う。
だから自 -
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著者は国際協力の分野で活動されている方。
日本で一年間に供給される新しい衣服の量38億点に対して、消費者が購入する量は約20億点。アパレル産業からの二酸化炭素の排出量は、全体の10%を占める。綿の栽培に必要な水の量は、Tシャツ一枚に約2700Lで、一人当たりの飲料水の約5年分に相当する。
穀物需要量のうち食用が57%に対し、飼料用が37%を占める。グリーンピースによると、畜産業をはじめとした工業型の食料システムは、森林破壊の原因の8割を占めている。
世界有数のリチウム鉱床であるチリのアタカマ塩湖では、リチウムを採掘するために行われている地下水くみ上げによって、現地の住民たちが利用できる水 -
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原貫太さんのYouTubeチャンネルから。
YouTube以上のことを知れるのかと思って購入したが、ほとんどYouTubeと同じ内容だった。
良いとされてることが地球の裏側ではマイナスに働いてる。自分が持てていなかった視点を学べた。虫の目、鳥の目、魚の目は意識して生活したい。
ただ、結局世界を良くするためにはどうしたらいいんだろう?って感想に辿り着くのが、読み終えた後ももやもやが残って残念。本書の目的として、読者に考えさせたいんだろうが、せめて「僕はこう考えますが皆様はどうですか?」ぐらいはあってほしかった。
日本の貧困については、あまり共感できんかった。25年かけて植え付けられた自己責任論