☆先進国で集められた大量の古着は、その多くが、国外に輸出されている。
2016年、アメリカ:75万トン. ドイツ:50万トン、イギリス35万トン、日本:24万トン。
☆東アフリカ共同帯(ケニア、ウガンダ、タンザニア)古着屋や靴の輸入額は1億5100万ドル以上(2015年)
☆売れなかった古着は最終的
...続きを読むにアフリカにて埋め立てへ流れる。このことを受けてアフリカの国々では自国の繊維産業を盛り上げるために輸入をSTOPしようとし、2016年に、国外から輸入される古着に高い関税を段階的に引き上げ2019年を目安禁止しようした。しかし、自由貿易協定に反するとアメリカが反発。それはなぜか。アメリカで古着に従事している人たちが大量に失業する恐れがあったため。アフリカの経済成長「アフリカ成長機会法」がちらつかせ、アフリカの輸入を引き続き継続させた。(貿易制裁のプレッシャー0
☆1975年~2000年にかけて繊維・衣料品関連の雇用が80%減少している。ウガンダでは衣料品の81%が古着
☆アフリカによるアフリカのための包括的な開発計画【ラゴス行動計画】
=資源と原料を搾取され続け、先進国に依存している経済体制から脱却することを目指すための指針。アフリカ内の貿易・交流をもっと密に行い、相互ともに経済成長を狙う動き。
BUT、【構造調整プログラム】によって上記政策は頓挫する(世界銀行&国際通貨基金などの主導で)
→貧困問題がなくならないのは国内政策に問題があるから。だから、先進国が加入して援助をしてあげる代わりに、経済政策を指導しよう
☆魚を与えるのではなく、魚の釣り方を”引き出す”べき!!!
日本では年間10億着以上の新品の衣服が捨てられている。
【感想】
つくづく世界平和、みなが平等な生活は皆無に等しいと考えさせられる。得するものと損するものがここに成立しているし、貧困があるからこそ、国際機関やNGOなどの需要が得られ、みな収入が得られる。極端な話、途上国にとって一生貧困であるべきだ!と先進国がいってようなもの。それが、ラゴス行動計画を頓挫させた国際機関の考え。
善意で寄付する人たちも、何も考えないで100%良心で手を差し伸べる行動もただの偽善でありありがた迷惑である。この一章のみで世界の縮図が反映されている。
今後国際開発に携わりたいと考えているが、いかに活動をするべきか、頭を悩ましてします。
☆淡水(生活・農業・工業で必要な水)は、地球上において全体の2.5%。内1.7%が氷河や南極の氷として存在している。地下水や沼などの形で存在する淡水の量は0.8%に過ぎず、大部分が地下水。人類が取水しやすい状態の淡水は地球全体の0.01%(約10万立法キロメートル).
今後石油より水を取り巻く戦争・奪い合いも懸念されている。
【感想】
チベットには周辺国の貴重な水資源がある場所。その水に恩恵を受けている人口は30億人。これを統治しているのが中国。各ポイントにて水力ダムを建築している。これは30億人の生命線を握っているということ。こんな理不尽なことがあるもものか。日本では蛇口を捻れば、あたりまえのように水が流れるが、他国では本元の水源は多くの国を経由し、生活に根付いている。まさに地球のどこに属しているかで、奪う側に立つか、奪われる側に立つかが決まってくる。。。。
☆3TG(すず、タンタル、タングステン).電気自動車を製造するのに必要なものはレアメタル(コバルト)
リチウム電池をを製造するために必要になってくる。ノートパソコンやスマホにも使われており、昨今需要が急増している。このコバルト産出量のうち約68%がコンゴに集中している。採取するのに”クルーザー”と呼ばれる手堀に従事する人が11万人~15万人いる。労働者の中には、18最未満の子たちが多数おり、児童労働に虐げられる。
【感想】
今後IT化が進みパソコンやスマホの需要が増すことは大いに予想される実態である。より便利な生活を送るために日々各企業は知恵と研究を絞って開発に挑んでいいるが、その裏で、虐げられる人たちもいるのが現状。皆が平等な生活は無いものか考えさせられる。
☆バングラディッシュ:1971年にパキスタンから独立。当時の平均寿命は41.5歳。5歳の誕生日を迎える前になくなる子供の割合は1000人中221人。一人あたりの子供の数は6.9人2019年の平均寿命は72,5歳・子供1000人中30人。JICAの報告によると2019年に下痢による死亡者数は91%減少し、栄養失調による死亡は79%減少した。公衆衛生の改善・啓発活動が大きく貢献している。
【感想】
世界規模の枠組みで考えるとどこから対策すればいいのかわからないが、個々で見た場合しっかりと人々の生活が改善され、人々の命が救われたことにはとても感銘深い物を感じる。