坂のレビュー一覧

  • ある魔女が死ぬまで3 -はてしない物語の幕が上がる-

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    ネタバレ

    『ある魔女が死ぬまで3』は、シリーズの中でも一段と深みを増した物語だった。
    これまでの「死を見つめながらも笑う魔女」の旅が、ここでは“生きる”という意志の物語へと昇華している。メグ・ラズベリーという存在が、悲しみや孤独を引き受けながらも、そのすべてを笑顔に変えようとする姿に、読者は静かに心を揺さぶられる。

    世界を巡る旅の中で彼女が出会う“嬉し涙”の数々は、単なるファンタジーの欠片ではなく、人が他者と向き合うときに生まれる希望そのものだ。痛みを避けず、苦しみの意味を探りながら、それでも前へと進む姿勢が、この巻を通して圧倒的な生命力として描かれている。

    また、物語全体に漂う詩的な余韻が美しい。坂氏の筆は、軽妙な会話とともに、人生の重みをそっと包み込むように進む。ページを閉じた後、胸の奥に残るのは「終わりではなく、始まり」という確かな予感。タイトルにある“はてしない物語”という言葉が、まるで読者自身に「あなたも生きて物語を紡げ」と語りかけてくるようだった。

    魔女が死を恐れず、それでも生を選ぶ。
    その強さと優しさが、静かな夜の灯火のように心を照らす。
    シリーズの中で最も「生きる意味」を問う巻であり、同時に、最も温かく希望に満ちた一冊だった。

    0
    2025年11月12日
  • ある魔女が死ぬまで2 -蒼き海に祝福の鐘は鳴り響く-

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    ネタバレ

    『ある魔女が死ぬまで2 ―蒼き海に祝福の鐘は鳴り響く―』は、静かな余韻と確かな希望が共存する、美しい成長譚だ。
    この物語で最も心を打たれるのは、主人公メグが積み重ねてきた「小さな努力」が、決して無駄ではなかったと証明される瞬間である。彼女がこれまで紡いできた日々の行い、誰にも理解されずとも信じ続けた心の在り方が、物語の核心でひときわ強く光を放つ。

    それは奇跡ではなく、因果の果てに咲いた必然の花のようなものだ。メグが選んできた一つひとつの言葉、行動、そして迷いさえも、すべてが誰かを救い、世界のかたちを変えていく。その描写は決して劇的ではないが、深く、重く、読者の心を静かに揺さぶる。

    また、蒼き海という舞台は、ただの背景ではなく「赦し」と「循環」を象徴する存在として機能している。波に洗われるように、登場人物たちは過去の痛みや罪を少しずつ受け入れ、前へと進む。メグの姿は、その中で希望の鐘を鳴らす小さな灯台のようだ。

    全体として、本作は「努力は報われる」という単純な救いを描いてはいない。むしろ、「努力が誰かの未来へと繋がる」という静かな真理を示している。そこに込められた温度はあたたかく、重厚で、そしてどこまでも優しい。

    『ある魔女が死ぬまで2』は、絶望の海の底にさえ、確かな祈りの鐘が響くことを教えてくれる。メグの歩みが導いたその音色は、読後、胸の奥で長く鳴り続ける。

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    2025年11月04日
  • 龍の子、育てます。

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    祖父の隠し子と生活を始める事となった主人公。
    アニメ映画を観ているような感覚で、楽しく読めました!
    そして、ボロボロ泣きました!!
    脳内でアニメ化された映像が流れる体験ができるのは、作家さんの文章が分かりやすく表現が的確で豊かだったからだと思います!
    隠し子を含め、家族愛を感じられる素敵な作品でした!

    0
    2025年07月29日
  • ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙-

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    ネタバレ

    著者初読。KU。なんか流行ってるのかな?と思い試しに読んでみたらいい意味で裏切られた。面白いんだけどそれだけではなく、なんかすごく温かい物語。子供の道徳用に使ってもいいくらいの物語でした。「永年の魔女ファウスト」の弟子の魔女メグ・ラズベリーが住む街は英国風で携帯やパソコン、車もある現代風の世界で、口は悪いがとても前向きで親友からはポジティブモンスターと呼ばれる。そこで17歳の誕生日にお師匠から余命一年の死の宣告を受ける。山場みたいなものはないけど会話のテンポがよくスラスラ読める。続きが楽しみ。

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    2025年06月09日
  • ある魔女が死ぬまで 4 終わりの言葉と始まりの涙

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    なんだかんだで時間は過ぎるが、世界の秘密に近づく。そんな魔法式典に参加。場所は北米。北米?!

    地球だったのね。少し驚き。

    もっと驚きなのは、あと半年なのに、新たな問題の発生。

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    2025年04月16日
  • ある魔女が死ぬまで 1 終わりの言葉と始まりの涙

    購入済み

    面白いけどギャグ顔がくどい

    話はいい話も多くてとても面白いです。
    ただキャラクターのデフォルメギャグがくどくてしつこいが残念ではあります。

    #感動する #笑える

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    2024年10月03日
  • ある魔女が死ぬまで 2 終わりの言葉と始まりの涙

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    起承転結の起だった、一巻と違い、世界観が深掘りされてきて、面白くなって来た。アニメ原作として、少しで終わるのか、キッチリ最後までやり切るのか?気になってきた。

    0
    2024年07月29日
  • ある魔女が死ぬまで 1 終わりの言葉と始まりの涙

    匿名

    名作の予感・・・!

    なんか!アニメ化してほしくなっちゃいそうな予感!
    主人公にもうちょっと落ち着いて欲しい気もするけど、このノリが長調・短調を切り替える時に効いてくるのかなぁ。

    #切ない #ほのぼの

    1
    2024年04月15日
  • ある魔女が死ぬまで -終わりの言葉と始まりの涙-

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    ネタバレ

    アニメ化で知った。スマホが普通に出てくるの、今どきだよね。
    会話のテンポがいいからサクサク読めるけど主人公がめちゃくちゃ口が悪いから、そこで人を選ぶかなぁ。私は気にしなかった。多少引いたけど。

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    2025年05月17日
  • 魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方【電子特典付き】

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    ジャケ買い作品
    元魔王ヤミの再生の物語
    恋物語かな?って思っていたが、恋より一歩手前の物語だった
    帯に、かつて勇者に恋した魔王と書かれていたが、そこは少し違うかも
    恋はしていたかもしれないけれど、恋について理解してない状態だからなぁと思ったり笑

    魔王を殺しに来た勇者とのひと時の邂逅が素敵だったな
    その時に感じたヤミちゃんの想いに惹かれる
    そんな、魔王のヤミちゃん、勇者、そして亡き勇者の弟の物語

    今作、アクセサリが物語の軸になっているのがとても良かったな
    アクセサリが織り成すの相手への想い
    想いを増幅させるヤミちゃんの力
    力の宿ったアクセサリで想いが届くのが素敵だった
    途中で出てきた亡き勇者の弟であるレイ君の幼なじみさん…気持ちは分かるけど聖女と呼ばれる割にちょっと性格がっ!
    ただモヤモヤを抱えてはいるものの彼女も現状を受け入れたのが良かった〜
    気になるのは、彼女を悪に染めた張本人!
    おいおいまた何かやらかすのだろうか?と気になる所

    盛り上がるような内容ではないけれど、ヤミちゃんとレイ君2人の関わりに心に優しく温まる気持ちになる
    優しいヤミちゃんには魔王は似つかわしくないぐらいだ

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    2025年04月12日
  • 龍の子、育てます。

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    ネタバレ

    表紙好きだなぁ。
    おじいちゃん、最期に龍の子を託さないといけなくなった時に、詩音に話してあげてほしかったなぁと思ったり。
    結果的には、あの遺言で一族巻き込んで大騒ぎになったおかげで丸くおさまったんたんだろうけど。

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    2024年10月02日
  • 龍の子、育てます。

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    まあまあ。えらい推されてたんで読んでみた。
    神様の御用人を彷彿とさせる感じ(主観)
    幼児な神様というのは、まあテンプレとしては嫌いではない。
    かわいいからな。
    主人公の詩音は、『薫る花は凛と咲く』の凛太郎とかを思い起こさせる。
    嫌いではない。
    なんかこう、もうひとつ足らん感はあった。

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    2024年06月05日
  • 龍の子、育てます。

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    表紙買いした作品!
    孤独を抱えたふたりがお互いを求めながら「家族」として今を必死に生きていく成長物語。
    思ったよりファンタジーで人間界で有り得ない話ではあるけれど、人間らしさ溢れる心理描写と家族や友達を思いやる登場人物達に心を温められた。

    初めての作家さんでどんな本なんだろうとワクワクしながら読みすすめた。終わり方も綺麗で私は結構好きだったけど、好みは別れそうだなと感じた。

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    2024年03月29日