村井俊哉のレビュー一覧

  • 統合失調症

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    わかり易く書かれていて、1日で読み終えることができました。
    深堀りしたい、非常に興味深いことがいくつか書かれていました。
    「異常セイリエンス仮説」
    クルト・シュナイダーの一級症状
    ヤスパースの妄想の定義
    安部公房の『人間そっくり』
    知との素敵な出会いが読書の醍醐味だな、と思わせていただきました。

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    2025年05月13日
  • 統合失調症

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    若くして京大教授になられた著者はバランス感覚の優れた人で、しかも精神医学の医学として、科学として押さえるべきところは押さえる姿勢には常々好感を持っている。本書は一般向きの本であるが、専門官が読むと、一般の人に出来るだけ誤解を内容に説明するには、このように説明すればという発見があるし、一般の人にも読みやすいのではないだろうか。メンタルヘルスではなぜか最も多い疾患でありながら一般書がないなかで、一般への啓もうとしても良書と感じた。

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    2024年02月02日
  • 統合失調症

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    村井 俊哉(むらい としや、1966年 - )
    日本の精神医学者。京都大学医学部教授。大阪府生まれ。1991年京都大学医学部卒、98年同大学院医学研究科修了、「局在脳損傷にともなう重複記憶錯誤について」で医学博士。マックスプランク認知神経科学研究所、2001年京都大学医学部附属病院助手、2002年京都大学医学研究科精神医学教室講師、05年助教授、07年准教授、09年教授。


    これはかなり良い本だった。統合失調症って鬱とか双極性障害よりどういうものかイメージしづらかったけどこれ読んでイメージしやすくなった。客観的で分かりやすく書かれてる。



    なお、妄想には、自分は高貴な家系の子孫

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    2023年08月26日
  • はじめての精神医学

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    大変に丁寧かつ誠実な本で、ちくまプリマー新書の好例。精神医学の対象となる病気の具体例をみていく第1部から、そもそも「こころの病気」「精神医学」とは何なのかと考える第2部に至る構成も秀逸。

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    2022年03月28日
  • 統合失調症

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    ドーパミン仮説は知っていたが異常セイリエンス仮説は知らなかったので勉強になった。
    ヤスパースが精神医学を納めていたことも初めて知った。説明と了解についての解説も分かりやすい。
    各事象を平明に説明してくれているし、薬や治療の歴史も辿れるので俯瞰するのに丁度良い。
    妄想については深く考えた事は無かったけど筆者の意見で改めて考えさせられた。

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    2020年11月12日
  • 統合失調症

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    統合失調症について、精神科医の視点から述べている。定義、症状、統合失調症患者のケーススタディ、患者のケア、社会との関わりなど。私の興味は統合失調症の生理学的モデルで、文中で説明のあったドーパミン仮説から発展させた異常サリエンス仮説は、生理学的な考えに心理的なサポートも加えていて、患者の主観をより説明できていて納得した。

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    2020年05月12日
  • はじめての精神医学

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    とてもわかりやすい総評、という感じ。社会的な文脈が精神医学の診断には大いに関わってくるという点、改めて考えさせられた。

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    2023年02月23日
  • はじめての精神医学

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    ざっくりと精神医学について知れる。知っているようで知らないことが多く興味深い。
    あまり馴染みのない分野ではあるが噛み砕かれており非常に読みやすい。

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    2023年02月18日
  • はじめての精神医学

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    精神医学の具体的な分類と内容から、そもそも精神医学の目的とはなにかまで語られた内容。
    見聞きしたことがある内容もあり、比較的読みやすい。

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    2022年11月16日
  • 統合失調症

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    統合失調症に対してのイメージが変わった。
    中途半端な知識でイメージを勝手に作り上げないようにまずは知りたい。

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    2022年07月18日
  • 統合失調症

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    統合失調症について正しい知識を得ることを目的とした本。
    ロマンや凶暴性などは無く、一般的な病気であり、偏見を捨てることが大事であると分かった。

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    2021年09月28日
  • 統合失調症

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    統合失調症を偏見を抜いたフラットな視点でデータを基に優しく教えてくれる本。
    著者は統合失調症は風邪やうつ病と同じく、突然に人がかかる病気と大差ないものだと主張する。
    身近に統合失調症者のいる人はぜひ。

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    2021年05月17日
  • 統合失調症

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    わかりやすく、読みやすい良心的な本だった。
    病気の症状や治療方針だけでなく、それまでの歴史や社会的背景、『心の病』ゆえの特色や扱いの難しさを赤裸々に語っている。

    精神科自体が、統合失調症のために発達した領域だという視点が発見だった。病院があるから治療ができる病だと思ってしまうが、そもそも先に病院があるのではなくてまず病があってそれに医療というものが『発達』するという順序なのだよなぁと思う。

    社会や家庭環境が発病の原因とは認められないけれど、発病後の状態や社会生活には密接に関わる、というのもなるほどと思う。

    知人が10年近くこの病と付き合い続けているが、付き合い方の距離感がとてもうまく落ち

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    2020年07月23日
  • はじめての精神医学

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    ネタバレ

    現時点で、アルツハイマー病に対してとることができる予防手段で一番たしかなことは、若いうちから認知能力・知的能力を「貯金」しておくことです。こうして蓄えられた貯金のことを「認知予備能」と言います。
    皆さんには、単なる認知症の予防というだけでなく、もしかすると70年を超えるかもしれない人生全体を「よく生きる」ために、「考える習慣」をお勧めしたく思います。

    わかりやすく読みやすく書かれていた。
    考える習慣を大切にしたい。

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    2022年09月13日
  • 統合失調症

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    ネタバレ

    p.109
    医師がすべてを決めるのではなく、患者さんにすべてを任せるのでもない

    まずまず分かりやすかったです。

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    2020年12月16日
  • 統合失調症

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    やさしい入門書から1歩踏み込んだ、でも新書なので専門書まではいかないレベルの本。ストレス脆弱性モデル主流の頃に資格を取った身としては異常セイリエンス仮説が興味深かった。
    ところどころ出てくる精神医療用語(措置入院や医療保護入院とか)の説明はないので、その辺初学者や患者本人、ご家族にはわかりにくいかも。

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    2020年02月08日