松田純佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ストランディング調査(打ち上げられたクジラの調査)で
クジラやイルカが生前何を食べ、生活していたかを研究する
学者の、歩みと研究の苦労、人間関係、そして鯨類愛を綴る。
・はじめに
・北海道略地図
CHAPTER1 イルカやクジラを研究するということ
CHAPTER2 鯨類研究者への道
CHAPTER3 「イカ」の研究者に弟子入り
CHAPTER4 イルカの種類によって餌が違う?
CHAPTER5 まだまだ続くよ研究は
CHAPTER6 ストランディングの研究機関をつくる
・おわりに
コラム、参考文献有り。
田島木綿子「海獣学者、クジラを解剖する。」を読んで、
解剖と調査、研究施設での「剥製」 -
Posted by ブクログ
「クジラのおなかに入ったら」
タイトルが面白くて良い。
ちょっとピノキオとゼペットのような。(いやあれはサメだった…。)
それはともかく、本書でクジラのおなかに入る松田さんは、バリバリの現場の研究者です。メルヘンな物語ではないです。
打ち上げられたクジラを解体して、胃の中を調査して、食性を解明する為に、北海道全域を通報が入ればどこへでも向かいます。
悪天候でも向かうし、飲み会が入っていてもキャンセルして向かいます。
クジラの通報はいつ入ってくるかわからないからです。
本書は、松田さんの学生時代のクジラウォッチングの始まりから、現在地点までの研究人生を紹介したものです。
イルカやク -
Posted by ブクログ
著者は小さな頃から好きだったイルカを大学での研究のテーマに据え、海岸に座礁(ストランディング)するイルカやクジラを解剖して、食べているものや生態を調査する。
北海道の厳しい自然と、打ち上がるイルカ、クジラ。
イルカやクジラというと、水族館のショーで見るバンドウイルカやカマイルカ、シャチ、ザトウクジラやマッコウクジラ、シロナガスクジラ……知っているのはそれくらいだったが、思っていたよりも種類が多かった。コマッコウは本書で初めて知った。すこし間抜けた顔がかわいい。
本書でも登場する田島木綿子さんの「海獣学者、クジラを解剖する」も本書も、危険が伴う研究の現場を書いているからか、とても臨場感がありおも