今敏のレビュー一覧

  • セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

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    「ナウシカ」の連載が終わった「アニメージュン」が押井守を原作に招聘、作画に今敏を据えて初めて大型企画であったにも関わらず、押井守と今敏の関係悪化により未完で終わったしまったSF大作。
    謎の疫病「天使病」の蔓延と、それにより大量に発生した難民のよる世界秩序の混乱により、ユーラシア大陸全域が封鎖された近未来の世界を舞台に、WHOより派遣された謎の少女と東方の三博士の名で呼ばれる二人の男と一匹の犬が「天使病」の震源であるタクラマカンを目指すという話。
    天使に犬、ポリティカルフィクション要素やミリタリーと押井守の好きそうな要素を全部突っ込んだ内容。面白くない訳がない。
    巻末に押井守のインタビューが掲載

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    2023年09月15日
  • OPUS 《完全版》

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    今敏の長編SF。漫画家、今敏の最後の作品で、この作品以降、完全にアニメーション作家となり漫画を描くことはなくなった。
    漫画家の主人公が自分が描いた漫画作品世界に入り込み、漫画のキャラクターとともに自分の描いている漫画世界の崩壊を防ごうと奮闘するという話。連載中、掲載誌が休刊することになり、急遽考え出された最終回は編集部によりボツにされ、結果、最終回は掲載されることはなかった。
    最後まで描かれなかった最終回(制作途中の状態で収録されている)は、当初の想定とは異なる展開だと思われるが、急ごしらえとは思えない結末。「パーフェクトブルー」「千年女優」「妄想代理人」「パプリカ」と現実と人間の妄想の混交を

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    2023年09月11日
  • セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

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    (未完の作品なので、万人におすすめできないのが前提です)
    押井監督の『天使のたまご』見たときに友人におすすめしてもらって読みました。実際大正解だったので、天使のたまご→本書の順で楽しむのがおすすめです。押井守最大の大風呂敷を展開した本書では、他の映画作品などでも描かれたモチーフやアイデアがちらつくものがあり、同氏の理解が深まります。

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    2021年11月09日
  • セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》

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    ネタバレ

    セラフィム 2億6661万3336の翼

    急逝した今 敏氏作画、押井 守氏原作と聞いて急ぎ購入しました。1984年から1985年にかけて「アニメージュ」誌上にて大型企画として連載されていたもののようです。
    羽が生え死に至る奇病のため、封鎖されたユーラシア大陸。そこに、奇病のキャリアでありながら発病しない少女と三賢人になぞらえた二人と一匹の犬が、奇病の発生源とおぼしきタクラマカンを目指す。
    そんな緊迫感あふれる近未来SFの物語です。
    史実を元にした、様々な衒学が語られ、中国の秘密結社の争乱に巻き込まれながらも、物語はユーラシア大陸内陸部を目指す・・・ところで未完で終わってしまいました。
    ちゃんと

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    2025年04月23日
  • 海帰線

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    大友克洋と同じく映画製作を本業とするようになったのがわかる気のする作品
    マンガとしてはなんら長所ない
    作者名を換えれば誰も褒めない
    話も動画で最上の演出をすれば名作になるかというと疑問
    でもそんなものかもしれないか
    いやアニメならともかく中途半端にうるさすぎる
    ちなみに上位互換なのかと思って『AKIRA』も流し読み返したが
    何かあまりおもしろがれそうにないのが怖くて閉じる

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    2018年12月08日
  • 今 敏 画集 KON’S WORKS 1982-2010

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    特に女性の美しさ。「パーフェクトブルー」なんて最高。
    「千年女優」で登場した映画ポスター、見ていて単純に面白い。
    「セラフィム」は続きを見たかったなー、ねえ、押井先生。

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    2017年03月17日