松田小牧のレビュー一覧

  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    深い体験談。ご本人、非常に頭がよい。
    しかしこのような優秀な方が辞めてしまう自衛隊、それこそが問題だと思う。

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    2022年03月09日
  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    「世の中には三種類の性別がある。男子、女子、防大女子だ」

    防衛大出身のフリーランス作家が描く、究極の男社会を生きる防大女子のリアルな姿。

    防衛大の女子学生は約1割、そのうち3分の1は卒業前に防大を去るという厳しい世界。卒業後にも中途で退官する例も多いという。筆者もその一人。その後時事通信の記者からフリーランスという経歴。

    装丁からはエピソードを羅列した単なる暴露本かと思ったが内容は至って真面目。防衛大と自衛隊における女性の立場がどうあるべきかというテーマに、真摯に立ち向かっている。自衛隊に限らず官民問わず他の社会にも有用な内容、得るところが多い。

    防大同期生の深い絆から生まれた本書、志

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    2021年12月19日
  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    本書も「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」で紹介されていて、興味深かったので拝読。放送での面白味ほど面白くはなかったが、防衛大学校での女性立ち位置や卒業後の歩みを、数字で解析した結構統計本的なつくり。等身大を把握するというところは参考にはなったが、まあそれだけといえばそれだけ。

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    2025年11月28日
  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    ネタバレ

    「あおざくら 防衛大学校物語」というマンガである程度の防衛大学校の実情を理解していたが、本書は防大女子の視点から2021年に執筆されたもので、とても面白かった。惜しくも満点評価とならなかったのは、第4章で披露される数多のアンケート結果をもう少しわかりやすくまとめれば理解も深まったのでは。
    筆者は女性で2007年防大入校、卒業後、陸自幹部候補生学校を中途退校。
    防衛大学校に女子が初めて入るのが1992年(39人)、トータル30年間の女性の割合は約10%(近年では2割近くなっている)。女子一期生39名のうち任官(卒業)したのは27名。ちなみに、女子一期生の大谷 三穂(1971年〈昭和46年〉5月2

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    2025年03月20日
  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    2024.08.16
    54歳、地方公共団体の管理職の男性の視点での感想は「自衛隊が変わるのはムリだろうな」という素朴かつ冷徹な予言です。
    なぜなら、28年体感してきて地方公共団体は「女性」にとって働きやすい職場になったと心から思いますが、それは職場が良化したわけではなく、地方公共団体をとりまく環境が「女性化」したことを反映しているにすぎないからです。これを語り出すと長くなるのでやめますが、自衛隊、警察、消防といった公安職場は、とりまく環境が一段と閉鎖的であるため、ワタシが生きている間は変わらないと見込んでいます。本当に残念です。この予想は覆ってほしい。

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    2024年08月16日
  • 防大女子 - 究極の男性組織に飛び込んだ女性たち -

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    自らも防大を卒業した著者が女子防大生の日常や悩み、そして、それに続く幹部候補生学校や部隊で、女性幹部としていかに生きるか、あるいは、限界や見切りをつけて退職したか、50人ほどの取材・インタビューを通じて描き出す。
    男社会と思われてきた防大や自衛隊という組織において、女性がいかに生きるか、また、多様性の面からも女性が存在することが有意義かということが強調されるが、それだけ未だに女性活躍のための壁が厚いということでもあるようだ。

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    2022年03月30日