上野健爾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を知ったきっかけは、新聞の読書案内であるが、実際に本屋さんに行って、この本の帯に「日本人は、本当に昔から数学が苦手だったのか?」と記されていたのが買うきっかけとなった。「アレッおかしくないかな。変だな。」昔から算額が神社に奉納されていたとか、関孝和とか、塵劫記など、日本史で昔、習っていたからである。朧げな記憶では、地動説はコペルニクスより早く日本人が記していたとかいう書物もあったような気がするけど。と言うわけで読んでみた。
読んでびっくり。古代からの数に関する記述から、世界史の中での数に関する歴史に焦点を当てて現代まで俯瞰して記してある。こう言う見方もあったのかと目から鱗であった。
数学とは余り縁のないまま歳を重ねてしまったが、知的好奇心を揺さぶられた一冊であった。
歴史は色々な視点から見ないといけないと、改めて思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ縄文時代から現代までの数の歴史。明快かつ面白い。
・縄文遺跡から縄文尺(35cm)が三内丸山や高麗を含め環日本海で一般的。長野では40cmも。
・古代日本語の10は「とお(そ)」。みそ日、やそ等。10進法だが「はた」に一部20進法。
・班田収授等により役人の数学能力が向上。算博士は下級官僚。
・算博士が家学になると衰退。
・室町時代に土倉の金融業の発展等により実用数学。
・吉田光由1927「塵劫記」は中国の数学の教科書を吸収・日本に適用させ、初学者にもわかりやすく算盤計算方法も懇切に示したベストセラー。昭和になっても使われた。小学校の頃使った参考書に塵劫記の数の命名が複写されていたのを思い出す。
・関孝和 立体の区分求積法を考案したが積分とまでは言えない。多元高次方程式の算木と筆算による表記方法と解法を考案。
・菊池 大麓 箕作 秋坪の子にして9歳で蕃書調所の教授助。英国留学し数学と物理の学位、数学はケンブリッジ首席。明治の数学の確立者、和算史編纂。