おとどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これほどまでに、いい意味で期待を裏切られたことはない、と断言できる一冊(^ ^;
著者である「おとどちゃん」は、知る人ぞ知る 高知「桂浜水族館」のマスコット・キャラクターである。ゆるキャラにしては「不気味寄り」なルックスと、それに違わぬtwitterでの暴れん坊ぶり(^ ^; 本作も、荒ぶった暴言で満たされているに違いない...と読み始めて、最初の数行でもう横っ面をひっ叩かれる感じ(^ ^;
実際の本書は、とてもきれいで穏やかな文体で綴られた、繊細な心の機微と生命への賛歌で満ちあふれている。5年前に桂浜水族館で生まれ、それから起こった数々の事件や大小様々なできごとに、驚き、畏れ、傷付き、生 -
Posted by ブクログ
桂浜水族館公式マスコットキャラクターおとどちゃんの初エッセイ。
桂浜水族館の歴史と飼育員さんたちについて、SNSでの発信内容とは異なる言葉で綴られており、おとどちゃんの繊細さが伝わってきた。
生きることに不器用で、それでも命に対して真摯に向き合う姿が心に響く。
飼育員さんやスタッフさん、館長の、ヒトも含めた、そこで生きる全ての生き物たちに向ける愛が、そこかしこに溢れている。
彼ら彼女らが、私たちの知らない所で、苦悩し、葛藤し、藻掻いている姿が垣間見れた。表に出ることが全てではない。
命と向き合うということは、そういうことだ。
以前、テレビで海獣班のチームリーダーが、桂浜水族館の良さのひとつ