ベン・モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「いつか行ってみたい。」
そう思っている場所に実際に足を運ぶ機会が人生でどれだけあるだろうか。
しかも、ただその場所に降り立つのではない。
約半年もの期間を要する、気の遠くなるような距離を踏破することへの挑戦だ。
世界最長を誇るアパラチアン・トレイル(アメリカ)。女性として初めて踏破(スルーハイク)したのは、屈強な若者ではなく、孫までいるおばあちゃんだった。名前はエマ・ゲイトウッド。
何かを始めるのに年齢が遅すぎることなんてない。
私も色んなことに挑戦しなきゃ❗️と元気付けてくれる一方で、「いつかやる」と言って「いつまでもやらない」自分を再認識させられ痛い。
いやしかし、おばあちゃんの生き様ア -
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Posted by ブクログ
これはもう驚くしかない。
シュラフもツエルトも、もちろんテントやコンロも持たず、ザックすら持たず、70年前の整備不十分なアパラチアントレイル3300㎞を一気に歩き切った67歳の女性を描いたのが本作だ。パシフィック・クレスト・トレイルをスルーハイクした女性が書いた『私に会うまでの1600㎞』の著者は、ハイク初日にその重量のためザックを担ぐことができなかった。本書に書かれるグランマは、ULハイクのさきがけだ。最終盤に装備を詰めた袋を肩に担いだ本人の写真が掲載されているが、本当に驚いてしまう。
道中のドキュメントと、彼女の抑圧された半生が交互に書かれ、アパラチアントレイルをスルーハイクする情 -