グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル

グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル

2,640円 (税込)

13pt

4.4

1955年、アメリカの3大ロングトレイルのひとつ、アパラチアン・トレイル(約3500km)を
女性としてはじめてスルーハイクしたのは、67歳のおばあちゃんだった。

エマ・ゲイトウッド、67歳、ハイキング経験なし。
DV夫と11人の子供と23人の孫をもつ彼女は、テントも寝袋も持たず、
毛布一枚にくるまりながら、トレイルを1日20km歩き続けた。
その姿はやがてニュースになり、行き先々で記者が待ち構えるようになる。
彼らの「なぜ歩くのか?」の質問をはぐらかしていた彼女は、やがてその胸の内を語り始めた。

トレイルでの出会いと別れ。夫のDVに耐え続けた34年間の結婚生活。
モータリゼーションが進むなか環境保護が叫ばれる時代背景。
現代に生きる著者によるトレイル再訪・・・。

場所と時代を行き来しながら語られるエマ・ゲイトウッド一代記。
ロングトレイルをめざす全てのハイカーの憧れであり目標であるエマおばあちゃんの真実がいま、語られる。


■目次
1 しっかり歩け
2 おうちに帰りな、おばあちゃん
3 シャクナゲとガラガラヘビ
4 野犬
5 どうやってここに入り込んだ?
6 私達の喧嘩
7 女放浪者(レディー・トランプ)
8 注目
9 働きづめの人生
10 嵐
11 シェルター
12 必ず歩き通す
13 破壊
14 多くのことを経て
15 たった一人で
16 レインボー湖に戻って
17 これまでにないほど完璧な孤独
18 再び
19 パイオニア・ウーマン
20 道を拓く
21 記念碑
エピローグ


■著者について
ベン・モンゴメリ
アメリカ・オクラホマ州生まれ。アーカンソー工科大学卒。
2010年、新聞記者時代には地元紙の報道でピューリッツァー賞ファイナリスト。
フロリダ州で最も古い改革派の学校での虐待に関する「For YourOwnGood」というシリーズでダート賞とケーシーメダルを受賞。
綿密な取材に基づいた人物評伝の著作が多い。

■訳者について
浜本マヤ(はまもと・まや)
東京生まれ。上智大学フランス語学科卒。元英語教師。
幼少の頃より近所の山を歩くのが好きだったことが高じて、ハイキング好きに。
2018年にはアメリカのジョン・ミューア・トレイルをスルーハイク。

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グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「いつか行ってみたい。」
    そう思っている場所に実際に足を運ぶ機会が人生でどれだけあるだろうか。
    しかも、ただその場所に降り立つのではない。
    約半年もの期間を要する、気の遠くなるような距離を踏破することへの挑戦だ。
    世界最長を誇るアパラチアン・トレイル(アメリカ)。女性として初めて踏破(スルーハイク)

    0
    2023年05月08日

    Posted by ブクログ

    長距離を歩きまくるおばあちゃんの話
    とてもハードボイルドに歩き続ける姿はカッコいいですね!
    スマホなしで半年歩き続けろとか言われても無理ですよね〜とても楽しめた一冊でした

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    とにかく歩こうと思った。
    体の健康にも、精神の健康のためにも。

    大自然の中を歩くトレイルに興味はあるが、エマのような勇気と実行力はないので、まずは近所を歩くことから始めよう。

    エマは不幸な出来事にも耐え、前向きで、働き者で、冒険家。子供の頃の経験があれば成人して不幸な場面に出くわしても負けずにい

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

     これはもう驚くしかない。
     シュラフもツエルトも、もちろんテントやコンロも持たず、ザックすら持たず、70年前の整備不十分なアパラチアントレイル3300㎞を一気に歩き切った67歳の女性を描いたのが本作だ。パシフィック・クレスト・トレイルをスルーハイクした女性が書いた『私に会うまでの1600㎞』の著者

    0
    2022年04月16日

    Posted by ブクログ

    アパラチアン・トレイルを女性で初めてスルーハイクしたおばあちゃんの話。でっかい巾着袋を肩に背負って踏破したという衝撃。元々、アパラチアン・トレイルには興味があったので、読後、改めていつか訪れたいという想いが強くなった。

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もっとほんわかした内容かと思ったらガチのノンフィクションだった。期待していなかった分驚いた。
    エマはグリットのある人。
    後半に畳みかけるような文章で、結局3回もATを制覇したことが書かれていて「えええ?1回じゃないのかい!」とツッコミが入るほど驚いた。

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性初のアパラチアントレイル全線踏破者(しかも67歳で!)の実話。エマは貧しい子供時代を過ごし、結婚してからは夫のDVに耐え、やっと自由になった時にスルーハイクを実現。十分な装備もない中、1日20km以上歩き続けたなんて、、、私は週1ペースでデイハイクをするけど、この本を読んで、いつかロングハイキン

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。歩きたくなっちゃうね、3500キロとは言わないまでもね。
    (しかし彼女の人生、自然を謳歌するハッピーなアウトドアおばあちゃんというわけではなかった)

    0
    2023年03月28日

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