竹田理絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「茶道」と言われると決まりが細かいなどのイメージから取っつきづらい部分があって、敬遠することが多かった。本書の中では茶道の中で大事にされているエッセンスがわかりやすく解説されており、スッと理解することができた。
特に印象に残ったのは、
・「一座建立」
(意味:主・客ともに一体となって、お互いを思いやることでこそ茶会が成功する)
⇒「お客様は神様」ということでふんぞり返ってしまう人もいるが、自分も場を成立させるための要素の一人であるとどんな場でも意識することの大事さを教えてくれた。
・「春来草自生」(はるきたらくばくさおのずからしょうず)
⇒周りだけ成長して自分は成長できていないのではと焦る -
Posted by ブクログ
日本人の国際化という文脈の中で、海外にいった日本人が日本の歴史や文化を語ることができないところに問題があるといわれて久しい。
日本文化を象徴するものは種々あるが、本書では茶道を日本文化を知る入口になるものだとし、茶の湯の歴史、背景、精神をとおして茶道を解説する。
日本文化を象徴するものはたくさんあるが、茶の湯が海外にでて日本文化をかたるときに便利な点は、
蘊蓄が語れる。茶の湯そのものに加え、建築、焼き物、書、画、活け花等々の日本文化要素を茶の湯の構成要素として語れる。
実際に体験してもらえるコト文化である。正式な茶会を開こうとするとなかなか敷居が高いが、お茶を飲む、お茶を飲むことで主と -
Posted by ブクログ
外国の要人をおもてなししたくだりとか、ちょいちょい自慢話が多め?と思ってしまった。
ただ、なんとなく茶道を知りたい人には効率よく色々ざっくり知識を得られそう。歴史も、茶道の心得的なものも、茶道にまつわる英語での言い回しなどなど。
私自身が茶道を始めた頃に先生から聞いたことがたくさん出てきて、初心に返った。利休の教えは仕事や現代の生活でも活かせる気はする。
全然お稽古に通えていないけど、稽古場だけが茶道に通じているわけではないし、抹茶と茶筅があればとりあえず薄茶は点てられるんだよね…持っていても全然飲めてないので、早速夫と二人分やってみるかー、という気にはなる。
茶道の点前の動きはムダがない