新名智のレビュー一覧

  • 虚魚
    めちゃくちゃ好き。
    人が死ぬ怪談を収集する主人公と怪談で死にたい相方のホラー百合です。「釣ると死ぬ魚」の怪談を解いていく作品。
    最後まで怪談がちゃんと怖いし、不気味なのとても良いわね。
    フィールドワークを含めながら怪談を調査していく二人ですが、その中でそれぞれのリアルと知らなかったことを知る展開。同...続きを読む
  • きみはサイコロを振らない
    呪いのホラー部分やミステリはだんだんと謎が解けていく感じが面白い。
    そして、友人関係の話の部分も少し切ない所もあったがよかった。
  • 虚魚
    めちゃくちゃ怖くはないけど、スルスル読める良い作品だった。デビュー作らしい。凄いな!!

    ググってみたら、もう2冊刊行されてるらしい。
    次は「あさとほ」を読んでみよう。
  • 怪と幽 vol.013 2023年5月
    織守きょうやさんの「そこにはいない」が特に好きでした。
    両思いなので末永く暮らして欲しいなと思いました。
  • きみはサイコロを振らない
    「虚魚」「あさとほ」とはちょっとテイストの違う本だと思いました。
    不気味さはそこまでなく、爽やかささえ覚えるようなホラーってかんじでした。

    莉久がかわいくて癒されます。

    ゲームってなんだろうな?生活のなかの、ちょっとしたお遊びの賭けとか。それがスパイスになるのか、呪いになるのかは自分次第かも。
    ...続きを読む
  • あさとほ
    風呂敷の広げ方が天才的に良い本
    調査パートが理知的に進んでいて、ホラー小説の王道を歩んでてめっちゃ良かった。
    広げ方が良すぎるあまり、畳み方がほんの少しだけ駆け足になってしまった印象があったけど、そういう終わり方もあるのか!と考えるととても良かった
  • 虚魚
    2人の若い女性の悲しい生い立ちが引き合わせ、怪談を通じて仲を深めて言った。
    階段というものと偶然はほぼ変わらないのでは、という言葉には納得した。
    階段をつうじて、2人の中が良くなれた、生きる目的を見いだせたのがよかった。
    最後の柱と男の死は意味わからなかったけど、怪談などひとつのキッカケに過ぎなかっ...続きを読む
  • あさとほ
    双子の妹が目の前で消えることから始まるホラーサスペンス。
    誰もが他人のことを勝手に物語化してわかった気になってる。そんな自分も誰かの物語の一部になってる。自分とは何なのか…?
    終始ジワジワ不気味さが漂ってて一気読み。映像化して欲しいー。
  • あさとほ
    物語が先か現実が先か。
    私たちは起こった現実に適当にラベリングして分かった気になってはいないか。

    ◎●◎●以下ネタばれ?アリマス

    やられた、というのが率直な感想でした。これはホラーの表紙を付けたミステリーだったのです。…たぶん。

    最後まで読んで気づいたのですが、ミステリーの伏線は最初から張られ...続きを読む
  • あさとほ
    ホラーとかオカルトというよりはSFのような印象。
    どれが本当でどれが幻想か読み直してみないと整理がつかないが、クライマックスで突然一人称視点から三人称視点に変わった瞬間はぞわっとした。
    作中でも言われている通り、物語は読み手の解釈によって変わるものなので自分もこの物語を読み直して自分なりの解釈をつけ...続きを読む
  • あさとほ
    面白かった
    結局布はなんだったのか?というのを自分の頭では解釈しきれなかった……時間を置いてもう一回読み直してみようかな
    青葉が(物語として生み出された)想像上の存在なのかもというのは予想できたが、その逆は思い浮かばなかった
  • 虚魚
    怪談師の三咲は、呪いや祟りで死にたいと願うカナちゃんと知り合い一緒に暮らすようになった…2人は「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という話を聞き、そのルーツを辿る旅をする…そんな中それまでお互いに触れようとしなかった過去が怪談のルーツとともに徐々に明らかになっていく…。読みながら怖いなぁ…と思いま...続きを読む
  • 虚魚
    怪談をメインとした小説をあまり読んだことがなく、新鮮で面白かった。さくさく読むことができた。

    目に見えない怪談を信じて真相を追っていく三咲とカナちゃん。一緒になって真実を追っている感覚でドキドキした。

    怪談を追う理由が怪談を信じているからではなく、心の拠り所を求めている・復習のためなどというとこ...続きを読む
  • 虚魚
    実話怪談のような、都市伝説のようなものとミステリーが一緒になったはなし。
    女ふたりでバディのように人が死ぬ怪談を探している。
    実話怪談でひとが死ぬはなしってあまり聞かない。実話怪談は実話なのでそれを経験したひとは生きていないといけないのだ。
    ひとは生きて死ぬ、死ぬまで生きている、それを誰かに途中で奪...続きを読む
  • 虚魚
    2021年 横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。怪談を収集し、執筆したり、人前で語ったりする「怪談師」の丹野三咲は、本当に人が死ぬ怪談を探していて、呪いか祟りで死にたがっているカナと利害が一致(?)したことから、一緒に暮らしている。そして二人は、「釣り上げると死ぬ魚」の話を探るため、静岡、長野の各地...続きを読む
  • 虚魚
    怪談の出どころを探す。そんな中で登場人物の関係性が暴かれていく。
    ホラーの要素もミステリの要素もあり楽しめました。
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
    7人の作家さんのアンソロジー。
    どれも読みやすくて楽しめました。
    個人的には浅倉さんの作品が面白かったです。
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
    「かわうそをかぶる/浅倉秋成」
    「まぶしさと悪意/大前粟生」
    「霊感インテグレーション/新名智」
    「ヤリモク/結城真一郎」
    「あなたに見合う神さまを/佐原ひかり」
    「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」
    「君がため春の野に/杉井光」

    嘘をテーマに描いた7話収録の短編集。

    杉井光さん以外は皆さん平成生...続きを読む
  • 虚魚
    ホラーだと思っていたが、途中からもっと壮大な内容だった。
    主人公が怪談師ということもあって、中盤まではあちこちで聞いてきた怪談話がたくさん出てきたりして、情報量が多いな…と思っていた。
    怪談の成り立ち、そしてそれがどのように脚色され、どのように広まっていくのか。
    怪談の内容にスポットを当てがち...続きを読む
  • あさとほ
    今ここにいる自分、現か幻か? 己が紡いだ物語を生きているのか? そんな感覚を呼び起こされた。

    双子の夏日と青葉、仲良しの二人の近所にある日一つ下の男の子・明人が越してきた。ある日二人が散歩してると男の子の乘った自転車が青葉にぶつかり青葉は顔に大けがを。でも青葉はこれで男の子は自分に償いをすることに...続きを読む