新名智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「自分をギリギリ殺さない程度に苦しめる」呪いにかかった主人公、多々良数季はピーエム・ソリューションズなる会社の社長にスカウトされ、そこで働くことに。そこにくるのはオカルト絡みの依頼がほとんど……というところから始まる連作。
エンドとしてはまぁハッピーエンドです。呪い、解体!大団円!それにしても主人公が頑強過ぎる気はしますが、まぁ呪いのせいです。多分。
私は帯の「都市伝説解体センター開発スタッフ推薦!」に惹かれて買いましたが、あのゲームのようなハッキリした謎解きができるかというと、ちょっと微妙なところ。小説なので仕方ないのですが、「主人公は冊子を調べて気が付いた。」みたいに核心のヒントを濁されて -
Posted by ブクログ
虚ろな魚と書いて『そらざかな』と読む。
そんな言葉長く生きたつもりの人生に於いて一度も見た事無いぞ、と思い手に取りました。
ある目的の為に人が死ぬ怪談を集めている怪談師の女性と素性は一切明かさないけど兎に角死にたい女の子、互いの人生に踏み込んだり踏み込まなかったりしているこの2人がある時『釣った人を殺す魚』という怪談と出会うところから始まるホラーサスペンスです(ホラー7割サスペンス3割な印象を受けました)。
他人と交流していく中で経験する気持ち悪さと居心地の悪さが上手く表現されているので人によっては最後まで読めなくなっちゃうかもと感じましたが、最後まで読んでいくと気持ちの良いくらいの怒涛の伏線 -
Posted by ブクログ
面白くて一気に読めた。
怪談師の三咲と同居人のカナちゃんは、それぞれの理由から、人が本当に死ぬ怪談を探している。
ある日「釣ると死ぬ魚」の噂を聞き、その取材を始めるが・・・
表紙絵に遠田志帆さんを起用し、帯に綾辻行人先生のコメントがあるので、「Another」のような超常現象系ホラーミステリーかと思ったが、怪談のルーツを追っていく形式で物語が進み、どちらかというと民俗学ミステリーに近いのかなと思った。
怪談を追跡するにつれて、三咲とカナちゃんの心情の変化、心の成長も読み取れ、青春群像劇のようにも思える。
最後の方の三咲のセリフに
「偶然と呪いの違いって、本当はない気がする」というセリフ -
Posted by ブクログ
この川を辿った先に虚ろを満たすなにかがあるのだろうか。
すごく出来の良い長編怪談を読ませてもらって大満足です!
ホラー×ミステリ、というより、ミステリの手法で書かれた怪談噺と呼びたい印象。川を辿って震源を探す設定がワクワクを誘い、あいだに入る各怪談も"らしく"て実話怪談好きとしても満たされる。
怪談、登場人物が無駄なく繋がっていく気持ちよさはミステリの快感であり、このふたつのジャンルの相性の良さを再確認した。
三咲とカナちゃんのキャラクターが特によく、幸せにはならなくても、この先も良い関係を結んでいけたらと願う。
怪談語りするのも好きなので、作中で怪談シーンが来るとそこだ