新名智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ嘘がテーマのアンソロジーであり、各作品で何が嘘に当たるのか?を考えながら面白く読めた。1つ目の『カワウソをかぶる』がインパクト強すぎる。あーこっちの人やったんかい!ただのASD(解離はあるかも?)かと思わせといて自分が気持ち良くなるためならどんな事でもやっちゃうサイコパス人格の居る解離性障害やったんかい!が痛快で(書き方が上手くてミスリードさせるからズルい!)、思わず最後の数ページを何度も読み返した。途中何度もあれ?って思わせつつ上手く気付かせないようにするのが作者の狙い通りやとすると凄いなと。その次の話がなんか面白くなくて途中やめそうになったけど、『ヤリモク』が途中早めにネタバレしたけど面白
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ネタバレ末代までの呪いで、死にそうな目に遭っても死ねない多々良数希。社長に誘われてスマートフォンアプリの開発・保守を行う会社ピーエム・ソリューションズに入社する。そこは幽霊や呪いなどに関わる案件を扱う会社で…。
『霊感インテグレーション』(幽霊から届く身に覚えのない通知の調査依頼)
『邪眼コントリビューター』(ヘルスケアアプリの新機能開発中にプログラマーが体調に異変をきたす)
『天罰ディペンデンシー』(サーバー神社にまつわる案件)
『焦熱ダーティー・リード』(火災事故現場で謎の配信者と出会う)
『異形スナップショット』(社長と2人で出張中、心霊スポットである峠に辿り着く)
『怨念インプリメンテーション -
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『角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー 特装版BOXセット』2冊め。
宮部みゆきさんと小池真理子さんの作品は、正直「これもホラーなの?」という感じ。お二人の柔らかい口調もあって、期待したほど怖くはなかった。
『函(はこ)』がいちばん怖かった。残った穢れに起因するものか?と思い読み進めたが、そうではないどんでん返しに絶句。建物の持つ意味、タイトルが「箱」ではなく「函」である意味が分かるともう、救われない。
救われないといえば芦花公園さん。何の話なのこれはと思いながら読んで、カッパの子憎たらしさに恐ろしさを感じながらも、やはり人が「堕ちていく」様はとても恐ろしい。
私的 -
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嵐の屋敷で起きる殺人事件、その中で主人公は誘拐された従姉妹を助けるために任務をこなさなければならない、一味追加されたリミット付きのミステリー。
犯人も被害者も真っ先に提示され、テンポの良さもあってサクサクと進むし、不思議な構成も相まって違和感を拾いながら読み進めた。
屋敷パート、誘拐パート、思い出パートとあり、?となるけれど、違和感の蓄積が答えにたどり着くため、よりも驚くためのポイントであったのもあり、ミステリー?が最後に残った。
というか、主人公はこの一族を悪くいうけれど、まさにこの一族の子供だとしか思えない、優先順位と取捨選択だし、家族と認めたものしか心を開かないのはそのものだとしか思えな -
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ホラーやミステリーで有名な6人の短編集。
書き下ろし短編集ということもありそれぞれの特色が出ており始めて読む著書の作品も読むことができてお得な一冊だと思う。
ただ、ホラー好きの方には若干ホラー要素は少なめな気がする。
私自身のおすすめは新名智さんと小池真理子さんの作品。
新名さんは本にしては珍しく読んでいくとゲームのような選択肢があり読者側に物語を選択させるという斬新なものであった。選択肢を変えれば何通りもの物語もある為、再読しても面白いと思う。ファンタジーかと思いきやしっかりオチもあり。
小池さんは主人公が少し訳ありでそちらに目を向けすぎて全然真相に気づけなかった。最後は少し謎が残るが、主 -
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2021年第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞・
大賞受賞作。
長野出身の会社員である新名智さんのデビュー作で、舞台も静岡県西部から長野へと続く天竜川流域に置かれている。
土地の記憶と水の流れが、物語と重なります。
私は探している、「人を殺せる」怪談を――。
怖いのに泣ける感動のミステリ、というKADOKAWAのキャッチコピー。
ですが、読後に残ったのは恐怖よりも、淡々とした“怪談の追跡記録”の印象だった。
怪異の連鎖というより、語り継がれる怪談の変化をたどる構成。
怪談を“恐怖の対象”としてではなく、“人から人へ語り継がれる現象”として捉え、語りそのものを物語と -
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角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー第2弾。
第1弾と第3弾は読んだので、読み残してた1冊。
以下印象的だった作品。
新名智「竜狩人に祝福を」
ドラゴンに支配された世界でドラゴンを倒すために旅立つ主人公。
ゲームブック形式は無条件にわくわくしてしまう。通常ルートで進むとたどり着かないページが点在していてそこを読むと主人公の背景が徐々にわかってくるんだけど、そのページが結構ぶつ切りになっていて、どうせならゲームブックの中に組み込まれて自然にたどり着くようになってたらさらによかったのになぁと思った。
内藤了「函」
突然一等地のお屋敷を相続することになった主人公。売