ズンク・アーレンスのレビュー一覧
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書籍や論文などを読んだときに、そこから得られた情報を貯めていくにはどうしたらいいだろうかと前々から考えていた。特にトピック間で関連性を見出したときそれをどう整理するか悩ましかった。しかし、本書を読んでその悩みは一気に解決された。ここで紹介されている『ツェッテルカステン』では、あえてメモをトピックごとにまとめずある程度自由な順番で 1 つの箱に入れてリンクをつけることで、思考を発展させていくことができる。このやり方では、その時に取り組んでいるトピックだけでなく、将来トピックが新たに増えたときにもリンクを追加して新しい関連性を見出すこともできる。
また、私はアウトプットするときに大きな時間と労力が -
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社会学者ニクラス・ルーマンが用いたツェッテルカルテンというメモによる記録と活用法を紹介した本。日経新聞の紹介記事から気になり手に取った。
ツェッテルカルテンの考え方や使い方を述べた本で、特に論文を執筆する場合の枠組みだが、単なるツールの説明ではなく、これを活用する考え方の説明の比重が高いのが印象的だった。メモの取り方や読書の取り組み方は参考になった。
本はただ読むのではなく、理解し自分の言葉で記録をつけること。記録を残さない読書や単なる再読は時間の無駄である。メモはあとから読んだときに自分の興味に関連づくように残すこと。既にあるアイデアやメモにどう関連するかを問いながら本を読むこと。 -
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ネタバレメモを取ることについて。
個人としてメモを取ったり、書くことの重要さを感じているので、非常に刺さった一冊。
ツェッテルカステン
メモ
・考えてから引き出すより、書き留めた物を手元に用意する方が楽
・アウトプットするためにはインプットが必要。それが構造的に整理されていれば、それを紡ぐ大きな助けになる
・書くことは考え、読み、学び、理解し、アイデアを生み出すことを最大限に促進する
・何かを本当の意味で理解したいなら自分の言葉に直さなければならない
・書いていれば読んだ内容を理解する可能性も、学んだことを覚える可能性も、意味ある思考ができる可能性も高くなる
・メモには走り書き と 文献メモ と 永 -
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ネタバレメモは毎日書くもの。書くことは仕事の合間にある。
白紙からのアウトプットは難しい。何かのメモをスタートにするほうが楽。
学問の世界はIQは関係ない。必要な仕事を賢くやる技術だけ。
ツェッテルカステンという名前のメモ術(紙の箱)
書評情報と本のメモを両方入れる。
索引のメモもつくる
走り書きのメモは、永久保存版のメモに変換していれる
デジタルの場合は、リンクをそれぞれのボックスに入れる
走り書きのメモはなんでも思いつくものは書く
永久保存版のメモは他のメモの番号を書く(リンク)
新しいやり方は、慣れるまで時間がかかる
読書のメモを同じ形の紙に書いて、隅に数字を振る。
メモは思考を構造化し発展 -
Posted by ブクログ
メモ同士をリンクさせる。
様々意識しなければならないため、習慣化するには時間が必要か。
どのようなスキームか
①走り書きのメモ
思いついたら何でも書く
②残したいものを永久保存メモ
メモに採番しメモ同士関連があれば枝番
③書籍情報を記し文献メモ
本に書かれていることを自分の言葉で
関連メモに枝番リンク
④索引メモ
検索性を高める
キーワードを考えリンク
今後どのようにメモるか
・メモ同士にリンクを貼り思考を拡張
・メモから自分の言葉でアウトプットし思考や
アイデアへ
・単なる記憶から思考の断片へ
複雑な状況下での意思決定は熟考よりも直感がものを言う。直感とは単なるひらめきで -
Posted by ブクログ
メモ取りが単なる情報の記録ではなく、知識の整理と新しいアイデアの創出にどう貢献するかを掘り下げています。
この本を通じてツェッテルカステンというメモ術を知りました。
特に印象的だったのは、メモをただ取るだけでなく、それらをどう関連付けるかが重要であるという点です。自分の言葉でメモを書くことが、理解を深め、覚える上で非常に効果的だと感じました。
ただ、実際にツェッテルカステンをどう実践すべきかについての説明は少し不足していると感じました。
デジタルツールの利用やアナログ手法のバランス、そして具体的なメモとメモのリンク作成方法など、もっと詳細なガイドラインがあれば、このメモ術をさらに効果的 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ツェッテルカステン」というメモ術を解説した本。
ツェッテルカステンとは、ごく短いメモ同士をリンクさせることで、情報を管理したり、新たな発想を生むメモ術のようだ。ちなみに「ツェッテルカステン」という名前は、ドイツ語に由来するらしい。
本書は日本で数少ないツェッテルカステンの解説書という点で、意義深い。ツェッテルカステンの考え方も、とても興味深い。
ただ、惜しいのは、本書ではツェッテルカステンの具体的な手法が最低限しか解説されていないように感じられたこと。本文の大半はツェッテルカステンの背景にある考え方やメリット、留意点に充てられており、具体例はほとんど出てこない。
また、話題があちこちに