私自身猫好きなので思わず取ってみた本
軽い気持ちで読み始めたら予想に反して深く考えさせられるものだった…
ねこを看取った経験のある人が読むと辛い気持ちを思い出すかもしれない
"この愛しい小さな生き物たちが寿命の長さでは測れない、命の価値について教えてくれること"
"個々の種族に合わせた倫理観があることを認め、きちんと線引することが大切であること"
といった、著者がねことの共生、パリでの生活を経て実感したことを本を通して訴えかけている
宗教が強く根付いている海外と違って日本では死生観について誰かと議論を交わすことがほとんどない
種族を超えた死生観については尚更
考えずに生きていても困ることはきっとないけど、それは人間のもつ特権に依存していて傲慢な気もする
私自身もここまで深く考えたことはなかったのでこの本が改めて考え直すきっかけになった
✏C’est la vie=セ・ラ・ヴィとは、どうしようもないことが起きたときフランス人がよく使う、悲劇をさっさと終わりにする魔法の言葉で、「これが人生(だからしかたがない)」という意味だ。
✏不思議なもので人の魅力というのは、実は言葉を介さない。その人のセンス、知性、志から発せられる魅力は、仕草や呼吸を通してトータルの印象になり、相手に伝わる。そこに言葉が加わることで「何か」がより明確に現れる。たとえるならば、言葉は人の内面を形にするため、ふちどりに使われる金の糸なのだ。
✏足りないのは愛情ではなく、システムです
✏親に見捨てられたヒナは飛ぶことを覚えず、短命に終わるという自然淘汰の掟があるんです。それを人間の尺度で「かわいそう」と捉えるのは、ラインを越えた介入になるわけです。