これまで見聞きしてきたダイエットとは異なり、「どう痩せるか」ではなく「どう自分と向き合うか」という視点から書かれている点が印象的だった。
一般的なダイエットでは、体重や見た目といった外側の変化や、他人と比較した評価を基準に目標を設定しがちである。しかし本書では、それでは長続きせず、むしろ自己否定を強めてしまう原因になると指摘している。そして、「他人軸」ではなく「自分軸」で目標を持つことこそが、ダイエット成功の鍵であると述べられていた。
特に印象に残ったのは、「理想の自分像は人それぞれ異なる」という考え方である。自分の理想や価値観を明確にするためのワークが用意されており、それを通して「自分はどんな状態を心地よいと感じるのか」「どんな自分でありたいのか」を見つめ直すことができる点がとても良いと感じた。
また、ダイエットに失敗するたびに自信を失ってしまう負のループについても触れられており、それを断ち切るためには、「できていないこと」ではなく「できていること」や「自分の好きな部分」に目を向けることが重要だとされていた。「今の自分も好きだけれど、もう少しこうなれたら嬉しい」というように、前向きで肯定的な視点から自分を変えていく姿勢が、結果的に継続と成果につながるという考え方には深く共感した。
この本を読み進める中で、自分自身の状態や課題も明確になった。例えば、無理に宅トレやジョギングを習慣化しようとするのではなく、まずは姿勢を整えることや、内臓の冷えを防ぐことなど、日常の中でこれから先もずっと継続できるようなことから試してみようと思えた。焦らず継続して行く中で、小さな変化や自分ができていることに意識を向けながら、少しずつ取り組みをレベルアップしていくことの大切さにも気づかされた。
この考え方は、ダイエットに限らず、何かに挑戦するすべての場面に応用できるものだと思う。自己否定ではなく自己理解と自己肯定を土台にすることで、無理なく前に進むことができる。その第一歩として、自分自身を知ることの重要性を改めて実感させてくれる一冊だった。