五百旗頭幸男のレビュー一覧
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映画の原案ともなった『新聞記者』の著者で、記者会見においても歯に衣を着せぬ質問をする記者望月衣塑子の第1章。
「現状に慣らされないこと。些細な違和感を受け流さないこと。多様な視点を提示すること」を基本として、体制に阿ないドキュメンタリーを制作している映画監督五百旗頭幸男の第2章。
さらに、第3章第4章でこの二人が対談する構成の共著。
望月の、権力維持を目的とした政府や恫喝手法による政治の実態の論述。五百旗頭のドキュメンタリーや映画への一貫した姿勢。
さらに、彼らが属するメディアへの危惧や批判は、読んでいて小気味良い感を覚える。
ただ、「てにをは」その他、校正を素通りしたかのような不備な個所がい -
Posted by ブクログ
ロマン主義の活動家という印象を拭えない内容でした。前半はまだ文章の程をなしてましたが、悪口レベルの単語が多く、同じ会話構造をぐるぐる回る後半はちょっと疲れてしまいました。
トピック自体は大事なところと思うのですが、民衆不在、議論不在の闘争という印象は否めないです。闘争が自己目的化している様子、左派右派共にノリで大衆に訴えるスタンスはあまりに無益に思ってしまいます。
政治側に多くの問題があるのは確かなのですが…いち民衆としては生の声とか、名刺交換したからとかよりは、調査内容と議論の深さで頑張ってもらいたいです。でも色々なスタンスがあっても良いのかな、とも思いますが。 -
Posted by ブクログ
毎朝新聞を読むから消えてもらうと困る。
かといって、マスメディアの思想を世に伝えたり、一日の会話にも不要なクッソどうでもいい記事に目を通すほどヒマでもない。
何もフィルターを通さない統計のごとき記事を垂れ流してくれれば、引っかかる記事はこちらから掬って読むとする。
そんなスタンスで日経新聞だけ、この10年ほど購読している。
(但し、日経は東証一部上場企業とか経団連の太鼓持ちなのは間違いない)
さて、本書を手に取ったのは、ドキュメンタリー映画「はりぼて」の監督兼記者の共著だからだ。
「はりぼて」は富山県議会の不正使用金を追ったものだが、喜劇のようで笑えない。
昨今の政治劇見た