■上司としての権力や権限の最善の使い方は「必要があると判断した際には、権力の行使に何ら躊躇しないことを普段から発信しておく。しかし、実際には講師しないこと」である。
適度な緊張感さえあればよい。実際に行使したならば部下は萎縮してしまい自主性や主体性を発揮するどころではない。その結果、優秀で気骨のある部下は反発し、長いものには巻かれろ的な部下は面従腹背に徹し、耐性の弱い部下は操り人形もどきに変身しかねない。
部下のワークモチベーションを引き出すためには、上司は部下との信頼関係を築いて心理的安心感を与えつつ、部下が潜在的に持っているであろう貢献への欲求、有能感への欲求或いは成長への欲求を刺激したり、満たしてやったりすることが必要である。
■気配り・目配り・心配りをするには観察力や想像力が必要になる。
■OJTには理と情が必要。仕事をチームワークで行うならば、情は親近感や仲間意識のベースとして必要。さらに言えば情は信頼に基づく人的ネットワーク構築の原点である。仕事哲学というものを解釈するならばロゴス(論理)とパトス(情熱)とエトス(精神)の三位一体である。
■コミュニケーションの質はその量に比例する。
■「マイクロアグレッション」(小さな攻撃やけなし)に関する記事が散見される。普段何の気なしに発せられることが多い特定の集団などに対し、性別や性的指向を軽視、侮辱するような言動のことで、元々は人種差別の視点から捉えられてきた問題。
■悪徳無能上司5原則
①思惑・打算・嫉妬から簡単に人を認めようとはしない
②虚心坦懐に提案や意見に耳を傾けない上、素直に現実を見ない
③正論を述べる者より阿諛追従の輩を昇進・昇任させる
④失敗の責任を部下に転嫁し自らは知らぬ存ぜぬを決め込む
⑤悪意に満ちた中傷と酒席での欠席裁判を好む