トリイヘイデンのレビュー一覧

  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    問題を抱えている子どもをどう接して、そして何がいけない事なのかを分からせる難しさ。そして筆者の弱さや怒りなど虚飾せずに自分も一人の人間で感情が制御できない時もあると赤裸々に書いているのと翻訳が読みやすいので全巻読んでいるが今回もあっという間に読み切る。
    翻訳本でも熱中できる本と気になる文章の違いはなんだろう??とまたまた考えてしまう。
    児童書は読みやすいけど推理小説は??でもホームズもルパンも読んで面白かったし。
    シドニーシェルダンもすきだったし。。。

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    2024年11月10日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    高校の頃から好きな作家さんで、久しぶりの新刊をワクワクしながら読みました。
    色んな家庭環境がある中、あってはならない環境に身を置いている人は想像するよりもずっと多いです。そんな環境から身を守るためにこじれた子どもがトリィや周りのスタッフに支えられながら、新しい自分の居場所を見つけていくところが好きです。その子の本当の気持ちや、恐怖心はどこから来るものなのか、推理しながら読んでいます。

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    2023年06月30日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    全作品読んできた大好きなトリイ・ヘイデン16年ぶりの新刊。
    初めて読んだ「シーラという子」から変わらないトリイが読めたことに心が震える。
    暗闇の中1人で苦しみと戦わざるを得なかった子供が、トリイと出会い光溢れる世界の入り口を見つけた瞬間の笑顔の描写は何度読んでも感動してしまう。
    解説が信田さんという所もまた素晴らしい。
    訳者あとがきに書かれていた新作の出版が楽しみ。

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    2023年03月29日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    トリイがウェールズに移り、ボランティアとして1人の女の子を相手にセラピーをする話。
    ジェシーは日常的に嘘をつき、周りの人々をあらゆる手段を使って困らせてしまう。ジェシー自身の心の苦しみが伝わってきて、やりきれない気持ちになってしまうことがあった。
    そんなジェシーに対して献身的に、愛情深く接するトリイ。ボランティアという形でなければ、もっと色々なことがトリイならできたのではないかとも思った。でも、少しずつジェシーにとって良い方向に事が運び良かったと思った。
    そして現在、ジェシーが幸せで精神的にも楽になっているといいなと思う。

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    2023年02月17日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    『シーラという子』をだいぶ前に読んだ時の衝撃を思い出した。それからあの頃は、続けざまにこの著者のシリーズを読んで大人のひとりとして子どもに関わる仕事の大切さと困難な家庭のあるとこなどをあくまで客観的に知ってきた。
    今回のジェシーという女の子もその延長線上で、という感じで読み始めた。違うところがまず、トリイ自身の立場の違い。違う国に来て正式な職務として取り組めなかったのは何と歯がゆい事だったでしょう。まして、今回のジェシーはこれまでの以上の強者で。
    「うそをつく子」の本当の姿はすつかりはさらけ出せずに終わってしまったけれど教育現場と家庭の実態など辛い結末が尾を引く。

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    2021年12月01日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    最初は「何て胸糞悪い子なんだろう」と嫌な気分で読み進めていった。

    トリイとのやりとりで時折涙を流すのを読んで、マウントを取ろうと嘘をついてるのか、それとも本当に苦しんでるのか、どっちなんだろうと一緒に悩んだ。

    後半、トリイがジェシーのことを大好きと書いてあるところにちょっとグッと来た。
    トリイの振り回されないところ、この子の愛すべきところをちゃんと見つけてるところがすごい。

    ジェシーが自己破壊してしまうところもせつなかった。わからないことが怖かったんだ。

    読んでいくにしたがってせつない気持ちがわいてきた。ジェシーは幼い頃から寂しい、悲しい思いを嫌というほど味わってきた。何てかわいそうな

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    2021年11月17日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    トリイがウェールズで暮らしていて(今も暮らしてる?),ボランティアとして接したジェシーという10歳の女の子(11歳かも)の物語.

    ジェシーは高齢出産で生まれた4人目の娘.上の二人の娘(双子)は既に成人して家を出て,3人目の姉はジェシーの8歳上で同居してるのかな.母親は産後鬱からしばらく子育てに参加できず,3人目の姉ジェンナがジェシーの面倒を見ていた.ジェンナはストレスからジェシーに性的いたずらをするようになり,これがジェシーの問題行動の根幹.この件については,物語の最後の方でトリイに心を開いたタイミングでジェシーが語った.

    ジェシーは他者や場を支配するために嘘をついたり攻撃的になったりする

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    2021年10月05日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    タイトルの通り、様々なうそをつく少女ジェシー九歳の物語。
    ジェシーはグループホームで暮らしている。両親はジェシーが放火事件を起こしたことで、「一緒に暮らしたくない」と訴えジェシーは家庭から離される事になった。
    そのグループホームへトリイはボランティアとしてセッションをしながらジェシーに関わる。

    大筋はこんな感じ。



    トリイは今までの作品と違って、ボランティアとして関わるので細部が若干、『わからないまま』物語が進んでいく。特にジェシーの両親は後半を過ぎてからチラリと出てくるだけで、前半はジェシーやスタッフであるメレリの言葉や記録を見てという情報しかない。



    そして、繰り返されるジェシー

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    2024年02月28日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    信頼できる大人にいうのが正しいのよ。
    ものごとは決してよくならないという気になるときがあることは分かってるわ。でもね、たった一つでも本当のことから始めれば、そこから取り組んでいけるのよ。
    本当のことをいうことが、あなたにとって安全な選択とは感じられないのは気の毒だわ。
    本当のことをいう努力をしていきましょう。
    誰もが幸せになりたい。誰もが愛とつながりにあふれた充実した人生を送りたいと思っている。不幸になることを選ぶ人などどこにもいない。もし自分がやっていることのせいで誰かが不幸せだとしても、それは最初から意図した結果ではない。どんな理由があるにせよ、自分がやっていることが気分をよくすることに役

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    2023年11月16日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    トリイがイギリスに移ってからの物語。
    効率化を求める現代においても、トリイが対話スタイルを変えてなく、少女と絆を作り上げていくことに、時代が変わってもこういうところは変わっていないと安心した。
    このひとは密室の中で、時間をかけて一対一の信頼関係を築くことに本当に長けていると思う。
    少女に虐待したのは誰なのか?先が知りたくてページを捲ってしまい、一気に読み終えた。
    シーラという子の時代のように、若くて、ときどき感情的になるシーンはほとんどなくて、
    この本では全てが熟練していて、安定している。年月の流れを感じた。

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    2023年01月08日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    途中、読むのを挫折しそうになった。
    内容が読んでて辛いとかでなく、何も進展しなさすぎたため。
    それを何とか乗り越え読み切れた。

    簡単に言うと児童虐待の話
    いつも嘘をついて自分に注目してもらいたい、暴力を振るったり放火したり、実の親に育児を放棄された9歳の愛着障害と診断された女の子。
    愛着障害って初めて聞いた言葉。
    その子に忍耐強く関わり問題を解決しようと必死だったトリィ。
    ちょっと困らせてやろうと嘘をついたことで、とんでもない目に合わされた職員(性的なことをされたと嘘をつく)
    日常的に嘘をつくから、ほとんど信用されず
    でも、今度は嘘をついてないかもしれないと助けを求めてるかもとか考えたり。

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    2021年11月26日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    衝撃のノンフィクション。最初からノンフィクションだと知っていなければおもしろい(と書くと語弊があるが)小説だと思ってしまったかもしれない。施設に収容された9歳の少女。日常的にあらゆることに嘘をつく彼女と、週1回ボランティアで訪ねる作者とのやりとりの記録だ。少女に下された病名は“反応性愛着障害”だった。何が真実なのかわからない状況で手探りのやりとりを続けるうちに、ついに明らかになる驚愕の事実とは……。

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    2021年09月26日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    望まれずに生まれてきたがために、愛情を受けることなく幼少期を過ごし、子どもらしからぬ嘘をつくことでしか生きていられなかったジェシー。心底同情したくなる一方で、こちらの信頼を損ねるような態度と出来事が続きまくったら、愛情を注ぎ続けることは困難になりそう。諦めることなく心を砕き続けた筆者には脱帽。ジェシーの嘘で人生の一時期冤罪を背負わざるを得なくなったジェームスがその後立ち直っていることを心から願う。そして、ジェシー自身が、嘘をつくことなく今生きているのかどうか気になる。負の連鎖が生まれていないことを切に祈りたくなる。

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    2023年08月12日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    トリイ・ヘイデンのノンフィクション。
    『シーラという子』ほどの衝撃はなかった。自分が大人になったからかも。

    日常的に嘘をつき、常に会話の主導権をにぎろうとする少女に、トリイが根気よく付き合い、彼女が言えなかったことを言えるように導いてゆく話。トリイと少女のやりとりが、長々と、詳細に書かれている。読んでいるだけで疲れるのだが、ノンフィクションならではだと思った。

    個人的にはイギリスの紅茶とお菓子の文化に触れられる点が良かった。ボランティア先の施設、少女の実家、里親先に至るまで必ずお茶が出てくる。添えられている菓子がビスケットだったり、ティーケーキだったり、チョコだったりするが、本当に日常的に

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    2022年07月16日