ソルレダのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深い事、目新しく気付かされるような事は書いていない。学びも特にない。ただひたすら、黒い感情、ネガティブな言葉について、辞書のように解説が述べられていくだけ。その言葉の反対のページに、擬人化したうさぎのシュールなイラスト。本は分厚いが、文章量は多くないし、難しい事も書いていない。
流し読みしていく。
ハッとする。囚われた。黒い言葉に目が止まっている。明らかに、自分には無関係な単語と、関係する単語で読むスピードが変わる。言葉から連想し、本の外に飛び出し、自らの黒い記憶へ。
感情の鏡みたいな本だ。
こうした本にしか出せない手法というのがあるのだろう。自らの黒い感情を突き合わせながら読む本。覚