児玉真美のレビュー一覧

  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    ネタバレ

    安楽死について、あまり知らなかったので、とりあえず読んでみた。
    やはり知らない事、勘違いしていた事が沢山あって、勉強になった。
    「すべり坂」怖い背筋がヒヤッとする。
    意識してみておかないおかないといけない。
    「大きな絵」「小さな物語」の例えは、わかりやすくて良かった。
    その二つの視点は確かに必要と思う。



    小さな物語視点で語られる、障害者の親としての内容について。
    医療、介護、人手もお金も足りてないのは周知の事実。
    これは政治の問題。
    現在の現場の医療従事者に、そこまで求められても、正直厳しいのでは?と思う部分もあり。
    医療従事者、介護員にも、著者言うところの「生活」があって、一人一人のニ

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    2025年06月10日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    安楽死が実際に合法化されている国では、年々それを選ぶ人が増えているという。
    安楽死が日常的な選択肢になってしまう未来を想像すると少し怖い。
    あと、無益な治療論のところでは、その人の存在を価値で判断しているようで、やっぱりどことなく恐怖を感じる。
    本の中で紹介されていた、PLAN75という映画も見てみようと思う。

    【言葉について】
    「安楽死」医師が薬物を注射して患者を死なせること
    「尊厳死」それをやらなければ死に至ることが予想される治療や措置を、そうと知ったうえで差し控える
    尊厳死は今の日本でも行われている。

    ・VSED(自発的飲食停止) 自分の意志で飲食を絶って死を選ぶこと。

    ・サバイバ

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    2025年05月21日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    安楽死というと、現世の苦しみからの離脱という印象もあったり、尊厳死との定義が混同してしまう所もある。自殺を決意した際に、最後に痛みを味わって死ぬなら、安楽死を選びたい。しかし、その最後の痛みが砦となり、死を踏みとどまる人もいるのだとしたら、それを認める事が本当に良いのか分からない。また、人間は、死にたい気持ちになっても、次の日に目が覚めれば、生きていこうとも思うものだ。こうした難しい判断がこの本には凝縮されている。私自身は、特定の条件下においてのみ「安楽死」を認めるべきではという見解だ。

    生きている事で他人や家族に迷惑をかけてしまう。生きることが後ろめたい。こうした存在についてどう考えるべき

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    2024年09月06日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    春に気になって購入してからちまちま読んでた。実用書系は苦手なのでなかなか進まない_(┐「ε:)_

    先に述べると、私は読書前も後も安楽死賛成派である。
    今年、義父と祖父を亡くしたが、どちらも尊厳死であった。それでも亡くなる数日前は辛そうであった。
    昨年亡くなった祖母は、「介護される」という現実が受け入れられず、自ら命を絶った。生前は「デイサービスに行くようになったら終わり」と語っており、有言実行されてしまった。
    だから、安楽死という選択肢があっても良いと考える。

    さて、この本を読むのに3ヶ月くらい時間がかかった。
    この間に、末期ガン患者が幼い子どもを残してスイスに自殺ツーリズムに行ったニュー

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    2024年09月06日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    安楽死が合法化されている各国において、安楽死や尊厳死を拡大し、対象範囲を広げようと言う圧力が法的または事実上強まっていると言う現状を報告し、安楽死合法化に対して強い懸念を投げかけている本。基本的に、安楽死に対して反対の意見を持っている著者なので、このような論調になるが、中立的見れば、高福祉を実現している諸国において、安楽死の拡大傾向が強まっていると言うのは、それが高福祉や高度医療を広く提供する社会にとって、必要または当然の成り行きだと言うことを意味しているのではないかと思われる。

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    2024年08月22日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    安楽死は簡単に答えが出るものでもないため、あらゆる面から考え、議論が必要だと思いました。

    他国の安楽死の捉え方、医療、命の考え方、ケアラー、重度障害者のケア・医療面からの話は勉強になりました。

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    2024年07月24日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    著者自体が障害者の親でありケアラーとしての立場での著作も多い人物。
    前半は各国の動向や範囲が拡大するすべり坂傾向について。タイトル通り程よくまとまってはいる。

    後半は1人に向き合う介護者と多くの患者を抱える医療関係者との意識の溝とそれによる殺される危険への懸念。当事者であるが故の限界ではあるのかもしれないが一方的。表紙の懸念が広がっているというのが主題。

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    2024年06月20日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    近年欧米では安楽死を合法化する国が増加している。本書は、その状況を整理するとともに、こうした状況が理解されないままに日本で導入された場合の危険性などについて警鐘を鳴らす。
    安楽死先進国のオランダではすでに死者数に占める割合が4%を超えているというから驚きだ。
    安楽死はもともと救命が叶わない患者に対する例外措置、医師を免責する措置として導入されたが、近年は「すべり坂」のように拡大が起きている。安楽死の理由にQOLが使われだし緩和ケアとの混同が進んでいるほか、対象も終末期の患者から認知症患者や障害者、しまいには子供まで広がりを見せている。安楽死が医師への免責からいつの間にか死ぬ権利に置き換わってい

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    2024年06月14日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    ・尊厳死=終末期の人にそれをやらなければしにいたることが予想される治療や措置を、そうと知った上で差し控える、あるいは中止することによって患者を死なせること。
    人工呼吸器や胃ろう、人工透析などの中止。
    死ぬにまかせる。
    日本でも日常的に行われている。
    ・安楽死=医師が薬物を投与して患者を死なせること。
    殺す。
    日本では違法。
    ・安楽死の合法化が世界に広がりを見せるにつれ、対象者が終末期の人から認知症患者、難病患者、重度障害者、精神・知的・発達障害者、高齢者、病気の子どもへと広がっている。
    また、安楽死が容認されるための指標が「救命できるか」から「QOLの低さ」へと変質している。
    ・安楽死が合法な

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    2024年06月10日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    作者の主張は 大きな絵として安楽死の合法化が弱者排除へのすべり坂になってしまうことの危惧、小さな物語として 死にたいと訴える人は、なぜ死にたいのか?を個々に解き明かすことが大事 というもの。
    安楽死を訴える人は痛いから、つらいからなのだから、安直に合法化議論をするまえに、痛さ・つらさを和らげる施策をまずは考えるべきという主張はごもっとも。ただ、大きな絵を考えると、少子高齢化で国としての財政的な余裕が無くなっていく未来において、誰を金をかけて優先的に救うかのトリアージを考えることを無慈悲という主張には賛成しかねる。金をかけても無益な病には安楽死という殺人もやむを得ないと考える私は功利主義の権化か

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    2024年05月07日
  • 安楽死が合法の国で起こっていること

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    最初の方は各国での法令や運用、裁判になったケースなど、安楽死を検討するにあたって懸念される事項を客観的に公平な立場で紹介していたが、途中トリアージの話の辺りから著者の状況をふまえた強い反対への主張が感じられるように。すべり坂を懸念するのは分かるけど実際に希望する人もいる訳で、まずは厳格な運用から始めてみるのがフェアだと思った。

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    2024年04月26日
  • 見捨てられる<いのち>を考える

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    終末期と急性期との違い
    高齢や障害者であれば治療しないのか
    呼吸器がない場合には死ぬしかないのか
    日本で類を見ない医療崩壊がおこり
    亡くなった命が沢山ある
    コロナ禍でこれからの医療体制を見直し改善できるといいが
    原発の事故も一回きりではない
    緊急事態がら再び起きた時に人権を配慮して対応できるのか
    他人事ではない

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    2022年06月21日