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日本にも、終末期の人や重度障害者への思いやりとして安楽死を合法化しようという声がある一方、医療費削減という目的を公言してはばからない政治家やインフルエンサーがいる。「死の自己決定権」が認められるとどうなるのか。「安楽死先進国」の実状をみれば、シミュレートできる。各国で安楽死者は増加の一途、拡大していく対象者像、合法化後に緩和される手続き要件、安楽死を「日常化」していく医療現場、安楽死を「偽装」する医師、「無益」として一方的に中止される生命維持……などに加え、世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や日本の実状を紹介する。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月14日
安楽死は「合法化」なのか、「非犯罪化」なのか…。
安楽死と緩和ケアの混同。
囚人でも安楽死を行う国もある。
臓器提供安楽死の問題…。
認知症や障がい者、精神的苦痛のみを理由にした安楽死の判断は難しい。
その判断は誰がやるのか、医者なのか…。
治療してくれてる医師に死にたいって言うのも、なんか辛いし、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
安楽死が合法の国では安楽死の条件と対象がすべり坂を下りるように拡大して本人の意思で行うものから本人以外の判断で与えるものになってきていて、そこに「無益な治療」論や「パーソン論」「臓器提供(のための)安楽死」が悪魔合体している現状が紹介されているだけでなく、日本もこれらの動きと無縁ではないということが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月16日
われわれが考える安楽死とは何か。そして安楽死先進国ではどんな問題が起きているのか、一方の日本では。考えるべきトピックが非常に多く読み進めるうちに辛いと感じる事も多かった。今の時代は段々と多様な命を許容できない局面に至っているのかもしれない。
コロナ禍のトリアージは医療の現場にいない私は「仕方ない」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月13日
本書を読む前までは、自分の中では安楽死を尊厳死と同じようなものと考えていて、自分が死にたくなった時に好きに死ねる制度の何が悪いのか・・・で、本書にやたら出てくる「すべり坂」という表現に、失礼ながら少々うんざり感もあったんだけど、半分くらい読んだところで、著者が重度の障害を持つ娘の母であるということが...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月10日
スイスやオランダで安楽死が認められている程度の知識しかなかったので、カナダのケベックでは死者の約7%がMAIDによる死亡となっている現状には驚きました。
著者の言うように安楽死「賛成派」「反対派」のような単純な話ではなく、一人ひとりの「死にたいほど苦しい」理由や環境を医療機関や行政が理解して手を差し...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月03日
私自身「安楽死」についてちょっと雑に考えていた部分があったように思う。本書を読んで反省した。最低限「尊厳死」「医師幇助自殺」「積極的安楽死」の区別はついてないとあかんね。それだけでこの本を読んだ意味があったようなもの。
本書では世界各地の終末期医療とそれに伴う安楽死、いや医師幇助自殺と言ったほうがい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月19日
日本でもたびたび話題に上る安楽死の合法化。
それについて、すでに安楽死が合法化されている国の事例を見ながら問題提起をしている本。
〇日本で混同される言葉たち
・安楽死:医師が「死なせる意図をもって」薬物を注射。直接的に「死なせる」行為
・医師幇助自殺:医師が薬物の入った点滴等を用意するが、点...続きを読む
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