安楽死が合法の国で起こっていること

安楽死が合法の国で起こっていること

935円 (税込)

4pt

日本にも、終末期の人や重度障害者への思いやりとして安楽死を合法化しようという声がある一方、医療費削減という目的を公言してはばからない政治家やインフルエンサーがいる。「死の自己決定権」が認められるとどうなるのか。「安楽死先進国」の実状をみれば、シミュレートできる。各国で安楽死者は増加の一途、拡大していく対象者像、合法化後に緩和される手続き要件、安楽死を「日常化」していく医療現場、安楽死を「偽装」する医師、「無益」として一方的に中止される生命維持……などに加え、世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や日本の実状を紹介する。

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安楽死が合法の国で起こっていること のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    正直、侮っていたところか大きい。安楽死について、そもそもあまり深草考えたことも無かったが、タイトルに釣られて購入。実際世界で何が起きているのか、現実の残酷さを目の当たりにした。安直に安楽死を合法化するべきか?と議論する前に我々はまだ考えるべきことや、考慮すべき事例は無数にあるということ。安楽死の複雑

    0
    2025年04月17日

    Posted by ブクログ

     衝撃的な本だった。実は自分が安楽死のことなど何も知らなかったのだということ、自分の中に抜き難い差別意識があったということ、安楽死議論は各国の社会情勢と複雑に絡みついていることなどを突きつけられた。

     安楽死とは、
    1,現在安楽死が合法化されている国々で、最初に提言されてきたのは、医師の免責だった

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    この本は、安楽死のテーマであるけれど、医療に関するあり方に関しても当事者の家族として、興味深い示唆を与えてくれている。
    医療の本来あるべき姿をここまで語りつくしてくれた本はない。
    そしてこれが新書として読めることも有り難い。
    安楽死の現状を世界の今の流れを基に、一言では語りつくせない複層的な面を紹介

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    事例紹介だけでなく、むしろその背景を探っていて読み応えがあった。
    安楽死が合法の国は権利意識が強い人達がいるからこそ合法になっているわけだけど、そんな彼らでさえあの手この手で安楽死に誘導されて死後に遺族が訴訟をあちこちで起こす事態になっているのだ。勿論訴訟を起こせるのも権利意識が高いからこそなんだけ

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

     これは本当にいい本。
     心ある人々に広くお勧めしたい。

     日本で安楽死が合法だと言う意見をあちこちで聞くようになった。雑で知的でない攻撃的な物言いで語られる安楽死。「プラン75」という優れた映画が上映されたことで、安楽死容認説のなんとなくの胡散臭さが明らかにされつつあるように思う。
     この胡散臭

    0
    2024年06月28日

    Posted by ブクログ

    僕自身は
    「どうしても、やむを得ない場合は尊厳死としては認めることもありかもしれない」
    という考えでした。

    この本を読み、
    『制度や法律、社会的な認定ができるとより幅広く運用できるように変わっていく』
    ということから、
    日本で仕組みを作るには早すぎると思いました。

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    どうしてみんな「死ぬ」という選択しか考えられないのだろう。著者が言うように、「死ぬ権利」を認めてもいいけれど、同時に「生きる権利」も認められなければならない。
    免疫学者の多田富雄さんは67歳のときに脳梗塞で半身不随になり、発語はできず食物も自力では飲み込めなくなった。しかし、彼はそのときから「本当の

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    ショックだった。これまで安楽死賛成派の思いがあったが、そんな簡単なものではなかった。それを知ったショック、それを知らなかったことへのショック、こんなにも簡単に世論は動いてしまうことへのショック。言葉の使いわけへの注意を払うこと。真の自己決定権はなされているのか。
    尊厳の贈り合いという表現に救われ、そ

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

    とても考えさせられる内容だった。
    読む前は安楽死賛成!でした。
    自分や家族が病に冒された時、早く死なせてほしいと思うほど苦しむのは怖い。安楽死という選択肢があるだけでその恐怖は緩和されると思うからです。苦しい最後を見せたくないし見たくない。本来の自分の姿で穏やかに別れたいと思うのは皆同じではないでし

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    安楽死と聞いて「いいんじゃない、死にたい人の意見を尊重してあげれば。治療費も浮くし」と考えていた自分が、「簡単に答えを出してはいけない」と改めた一冊。
    各国の先進事例を見ると、日本に導入された場合、少し先の未来を想像しただけでとても怖くなる。
    安楽死のみならず、医療の問題にも触れた、この先必ず大きな

    0
    2025年08月12日

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