井上毅のレビュー一覧

  • 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

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    ツァイス社の投影式プラネタリウムの誕生からちょうど100年、節目の年の出版。
    前半はその誕生史。後半は日本が舞台。読みどころはこの後半だ。日本初のプラネタリウムは大阪。1937年、四ツ橋の電気科学館にツァイス社製が設置された。翌38年には、東京有楽町に東日天文館もできた。これもツァイス。戦後はコニカミノルタ(千代田光学)や五藤光学が参入。大平貴之の大平技研の活躍も詳述されている。
    できたばかりの電気科学館に手塚治虫少年が足繁く通ったことはよく知られている。プラネタリウムが作り出す満天の星空は印象的だった。彼のクラスでは天文ブームも巻き起こった。彼はピンホールタイプのプラネタリウムを自作し、自宅

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    2025年05月06日
  • 時間の日本史 ~日本人はいかに「時」を創ってきたのか~

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    章ごとに、各分野の専門家がテーマに沿って「時」について書いておられます。
    私は、明石市立天文科学館の井上館長の章を読みたくて購入いたしましたが、おかげで他の章の全く知らない知識に触れることができ、とても満足いたしております。
    専門家な内容なので少し気合いは必要ですが、読み終えると少しだけ「時間」について知ることができた気分になれます。

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    2023年04月29日
  • 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

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    近代プラネタリウムが生まれて100年。その歴史を古代の天文学から振り返りまとめる。
    幼い頃大阪の電気科学館でプラネタリウムに出会いました。その時の感動を覚えています。
    細かく具体的に事象が記載され、資料的価値も高い本。

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    2025年10月16日
  • 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

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    関西、特に大阪在住の方なら子供の頃に四ツ橋の大阪市立電気科学館のプラネタリウムに行った経験のある方も多いのではないでしょうか。本書はプラネタリウムの開発の歴史、日本における発展の様子、そして今後の展開などプラネタリウムの発展と普及を俯瞰する1冊です。
    本書読みどころは3章から。近代プラネタリウムの開発の経緯、日本における導入、そして国産プラネタリウム開発の経緯がまとめられています。
    シャープな星空、正確な星の運行、それらをいかに実現していったのか、分かりやすく解説しています。プラネタリウムと一言で言っても、レンズ式(恒星を投影する際にレンズを通して投影する)、ピンホール式(穴をあけて光源の光を

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    2024年03月05日
  • 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

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    近代プラネタリウムの誕生と歴史、日本でのプラネタリウムのあゆみはもちろんだが、その前史としての天球儀や天体運行儀の部分がかなり面白い。

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    2023年12月26日
  • 星空をつくる機械 プラネタリウム100年史

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    まさにプラネタリウムの歴史。

    過去の天球儀、天体運行儀からスタートして、現在はデジタル化まで進んでいる。星に魅了され、それを再現する仕組みにかける情熱。

    いいねえ。

    今は枯れたものになってるのかと思っていたんだが、とんでもないね。

    子供の頃、大阪の科学博物館のプラネタリウム見に連れ照ってもらうのが好きだったの思い出した。

    久し振りに、見に行きたくなった。
    デジタル式もいいが、あの、丸い空間にドンと無骨なメカが据えてあって、それが星を生む、あの感じが好きだったな。

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    2024年03月01日