島口大樹のレビュー一覧

  • 遠い指先が触れて

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    ネタバレ

    人称が入れ替わる独特の文体なので、
    なんとなく、彼と彼女が溶け合うような感覚でふわふわと読んだ。

    小さな頃の記憶って、この物語のような外部要因がなくても
    親や親戚から聞いた(聞かされた)話のツギハギだったりするので、
    記憶の不思議さを感じる。

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    2023年08月01日
  • 遠い指先が触れて

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    ネタバレ

    主人公の元へ、児童養護施設で一緒だった「杏」と名乗る女性が訪ねてくる。
    杏が語る2人が幼少時にされた事とは─。

    タイトルと装丁で読んだんですが、すごく内容にマッチしてると思う。
    意識があっちへ行きこっちへ行きする、「僕」と「私」が混じりあっていく、のを文章に起こしたような文体。
    (文学的なんだけど、この本の後は理路整然としたミステリーを読みたくなった)
    「失った記憶も私の人生の一部だから」~ってテレビドラマのテンプレみたいな台詞を読みながら、児童養護施設ってことは十中八九ろくでもない児童虐待の記憶では…?と思ってたけど。知らない方が幸せなこともあるよね。
    芥川賞系統だな~って、後味。

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    2023年03月04日
  • 遠い指先が触れて

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    文字のボリュームと文章の雰囲気から「わりとサクッと読めるかな。」という最初の印象は早々に外れる。
    僕の視点と彼女の視点が1ページの中で何度も入れ替わり、じっくりたどるようにしか読み進められない。
    二人の関係性を表しているのだろう。
    次回の芥川賞候補になりそうな作品。

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    2022年12月10日