矢島真理のレビュー一覧
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北欧モノの例にもれず、陰鬱なトーンが全体を支配している。そして残酷な殺人事件…。
文章が細密で、序盤の取り調べシーンの濃厚な描写は迫力満点。しかもそこからのプロットの展開も見事で、ラストまで一気に楽しめる。
比喩や暗喩が多いうえに緻密な文章で読み応えあり。
しかし、完全に事件は解決しておらず続編...続きを読むPosted by ブクログ -
一年七ヵ月の間にスウェーデン国内で起きた、三件の十五歳の少女失踪事件。ストックホルム警察犯罪捜査課のサム・ベリエルは同一人物による連続殺人だと主張するが、上司はそれを否定しまともに取り合おうとしない。しかしベリエルの主張の裏には、彼だけが知っている根拠があった。そしてついに彼は、容疑者へと辿り着く。...続きを読むPosted by ブクログ
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三人の15歳の少女の失踪から始まる物語。三人はどこへ消えたのか。主人公のベリエルの捜査と途中で挿入される一つの挿話。緊張感や不安感が伝わってくる展開と徐々に犯人の姿が見えてくると同時に増していく狂気。シリーズの一作目としてすごく面白く、ラストの展開で次作が非常に楽しみになった。Posted by ブクログ
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調子良過ぎる感があるけど、迷路に誘われ置いてきぼりにされた様な感覚の内容。章ごとに入れ替わる不思議感。他の方も書いていらしたが、先入観なしで読んで頂きたい。Posted by ブクログ
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スウェーデン。少女失踪事件の有力な手掛かりを得て現場に踏み込んだべリエルたちだが,すでにそこには誰もいなかった。これは連続殺人事件なのか。当日撮影した写真の中に,あるヒントを見つけたが。
またも北欧ミステリ。森林が多くて寒くてという感じが不気味さを盛り上げております。冒頭から,べリエルが時計大好き...続きを読むPosted by ブクログ -
登場人物みんなが暗闇を抱えていて、不幸のオンパレード過ぎて読んでいて辛かった。最後は希望のある終わり方だけど、少女が殺人の被害者の父親にあそこまで望むのはなかなか酷じゃないのかと思った。私には無理だし、なかなか割り切れない。Posted by ブクログ
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いっちばん最後の最後でうわぁ〜って声が出てしまった。あぁああ。こわぁ〜。。
他の方のレビュー見たら、どうやらシリーズは5作出ていて、そのうち2作目までは翻訳されることが決まってるらしい。
アレックス読んだ時も思ったが…翻訳モノは苦手かもしれないなぁ。というか、ジェフェリーアーチャーとかスティーブ...続きを読むPosted by ブクログ -
北欧のミステリを続けて読むと同じ作家の本かと錯覚し、物語も錯綜してしまう。
北欧の小説から独特の気候を感じる。日本の小説では一度も思った事がない。凄い!Posted by ブクログ -
CL 2022.3.23-2022.3.26
「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編。二週間後から話は始まる。
人間関係や事件の構成がわかりにくいのと、事件の凄惨さとで、ちょっと怯む。
前作も今回もけっこう中途半端な終わり方というのも残念。次作を読むときまた再読しないときっと細部は忘れているぞ。Posted by ブクログ -
始まりは3人の連続誘拐事件を追う、スウェーデンミステリーの少し暗い話かと思ったが、途中から一変。
暗い、もの悲しい雰囲気はそのままにサスペンスミステリーへ。
なかなか面白くはあったが、動機等納得がいかないところもいくつかあり。次作ではっきりするのか。
あんな終わり方をされると次作を読まざるをえない。Posted by ブクログ -
映画っぽい。主人公は男性と女性のビジネスパートナー。脇役はすっと出てきてさっと消える。捜査の流れで地味なところは削って、映える瞬間だけを切り取って見せる。ISとかあるので映画はちょっとアレかもですが。文体はややくどい。Posted by ブクログ
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CL 2021.1.5-2021.1.12
出だしとラストは全く違う様相。
前半は好きになれなくて、終盤面白くなってきたと思ったのに、あのラストはまた好きじゃないなーPosted by ブクログ -
嘘でしょ、が最後を読んだ感想です
現場を見て何かを感じるとどこかに行ってしまうか思考の深みにはまって動かなくなるか、という大変迷惑な主人公で、いかに有能でもこんな上司を持った部下は大変だーとウンザリしながら読んでいました。
自分だけわかっている独り言が多く、挫折しそうな時に第二部の後半で新た...続きを読む -
久々のアルネ・ダール。前作は若干モヤモヤした感じの読後感だったので、過剰に期待しないよう読んでみた。
トラップ、歯車、連続失踪事件と、どうしてもジェフリー・ディーヴァーを連想してしまう序盤の展開に自然と不安感が増していったが、容疑者との尋問で不安な気持ちは吹っ飛んだ。ここまでのプロセスもいいし、だ...続きを読むPosted by ブクログ