ラルフ・ジェームズ・サヴァリーズのレビュー一覧

  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

    Posted by ブクログ

    脳科学に興味を寄せる文学教授が、自閉症者と一緒にアメリカ文学を読んでみた記録。


    面白かった、という感想は、本文中で「僕が本気で傷ついた会話を楽しみのために消費してほしくない」と語る人がいるので憚られるのだが、それでも面白かったと言わせてほしい。ニューロティピカル(脳神経的なマジョリティ)が「自閉症者に文学の意味がわかるのか」などと議論しているあいだにも、言葉は読まれ、新しく解釈され、遊ばれているというワクワク感。もっとこの世界の新しい見方を教えてほしい、と思ってしまった。自閉症者の読み方もクィア・リーディングであると教えてくれる本である。
    「消費してほしくない」と言ったのは、著者サヴァリー

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    2022年10月19日
  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

    Posted by ブクログ

    自閉症と文学の相性。

    文学とは、心のモヤモヤを、あえてそのまま
    表現しようとする試みである。
    「知覚可能な抽象」

    自閉症者は、超具体の世界に住む。
    今ここに生き、情報を選択しない。
    抽象が理解できない。

    文学は、知覚可能な抽象として、
    自閉症者に抽象のあり方を指し示す。

    例えば、詩のリズムは、予測可能性により、
    自閉症者に安心を与える。
    今ここに生きる自閉症者に、未来を見せる
    可能性を秘めている。

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    2022年03月19日
  • 嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書――自閉症者と小説を読む

    Posted by ブクログ

    自閉症者がどうこう以上に、”読むとはどういうことか”について考えさせられた。
    私はどう読んできただろう。。。

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    2021年10月17日