中国神話の話まで出てきて面白い。元々中国神話は全然知らなかったので、註釈たくさんありがたい……
過去編もっと出てくるのかな。最後に出てきた盤古(?)が気になる。
斬魂使として神籍に入っている沈巍と、凡人に転生している雲欄だと、どうしたらハッピーエンドを迎えるんだ……? と謎になってしまう。
斬魂使の
...続きを読む神籍がなくならないと幸せに生涯を共にするってできない気がして、趙雲欄が推測していたように、趙雲欄と生涯を共にするにしても、その後に沈巍は大封に身を投じてしまう気がするんだけど、どうなるんだ? 3巻が待ち遠しい!(2巻って、分冊版だと、79章までとかなのかな……?)
あと、大慶の言う前の主人って、崑崙君より後に一回転生した人だったりするのか?
崑崙君と沈巍の過去がさらっとしていて、もっと色々と知りたいよー!
でも、少年鬼王の「思うままに生きられないのなら、いっそ死んだほうがいい。そんな生き方じゃ、張り合いがないからさ」(p.336)っていうのが、崑崙君の天意がおかしい、天意に操られたくないというのに通じていて、崑崙君が「われの知己」とか言い出すのもとても納得!知己だよ!!!
崑崙君の鎮魂灯を出す際が凄絶で、天に刃向かうために自身の魂火と背骨を抜き取ったってこと……? 想像力の限界にチャレンジさせられている気がする。というか、崑崙君、死んじゃったよ……!!! って思ったけど、大慶の話では一回左肩の魂火を失ってから再会しているっぽいし、まだ戻ってくる……?
2巻、終盤の神話時代の話にどうしても気が向いてしまうけど、巍欄の恋模様とかもなかなか!
趙雲欄が沈巍に言う「あげられるのは真心くらいしかない」って言葉がかつての崑崙君の言葉と重なって、「あなたの真心を、頂きます」(p.52)と答える沈巍は執着心が滲み出ていて好き!
祝紅、本気で趙雲欄のこと好きだったんだ! これはお怒りもごもっとも……。気の毒。そんな祝紅に対して、種族も違うし、諦めてもらうようにしないと、と言いながら、鬼と人間の沈巍に対して、「君は格別だ。俺がこんなにも好きな人なんだから」(p.169) ってさらっと言う趙雲欄、最高! モテる男は違う!
雲欄お待ちかねの初夜……!と思ったけど、その後も読んでから振り返ると、崑崙山で、崑崙君がかつて天地を掻き乱したと知って大混乱な最中、お父さんにカミングアウトして沈巍との関係を許容してもらうまでしたとか、大分大変な一日の終わりだったんだなあーと気付いて、雲欄、お疲れさま……って気持ちになった。
雲欄父、さらっと含蓄に富むことを色々言っているなあと思っていたけど、神農に「永遠の真偽を悟れず、是非を見分けられず、善悪を弁えず、生死とはなにかも分からぬそなたは、なぜ自分が天意に逆らえると思うのか」(p.339) と言われたことを見た後だったのかと思うと、「人生では四つのそのに執着しすぎてはいけない。一つ目は永遠、二つ目は是非、三つ目は善悪、四つ目は生死」(p.301) とパパがそのものズバリを執着しすぎてはいけないって言っていたのかと思うと、雲欄、とても救われるような気持ちだったんだろうなあ。良かったね……
楚恕之、人だと思っていたのに、まさかキョンシーで尸王だったとは!
郭長城くん、楚兄を恐れつつも、人間外だと分かっても悲鳴あげなくなったのが成長したな。郭長城、寄付するところから始まるあたりが、君とても良い子だね……さすが……ってなる。郭くんが自分はラッキーだと思っているのに対して、楚兄って自分のことを不運だと思わずにはいられないんだろうな。この二人対照的。
ちなみに、林静はさすがに一般的な人間だよね……? 疑心暗鬼になってしまう。でも、人じゃなかったら、特別調査室、人が雲欄だけになってしまう……! 林静関連の話、3巻で何か出てきたりするのかな。その辺も気になる!