大場裕一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ名文が過ぎる。
●書き出し
はるか昔のこと。太陽ができて、地球ができた。地表は、海と陸地に分けられた。太陽からは熱と光が降り注ぎ、海に生命が誕生した。光を受容する「眼」という器官が進化した。あるものは陸に上がった。
■本題は生物の「発光」の話
すべての生命体は眼に見えないほど弱い光を常に放出しているが、これはバイオフォトンと呼ばれていて、生体内の代謝反応の副産物である。
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ホタルのような生物発光では、生体内で起こる化学反応により光が作られる。一方の生物蛍光では、生物に当たった短波長のエネルギーが波長のより長い光に変換されて放出される。
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Posted by ブクログ
発光する生物をテーマとした大場裕一氏の著書。
発光生物を研究する研究者はとても少ないらしい、しかも研究者の多くは発光の動機やメカニズムを研究していて、発光生物の進化を調べる人は極稀だそうだ。大場氏はレアな生き物をレアな観点から調べる、レアな研究者と言ったところだろうか。
レアと書いてしまったが実は発光する生物は意外と多く、ミミズやムカデの仲間にも光る種類がいるそうだ。発光生物はどこに多く棲んでいるのか、何の目的で光るのか、光る仕組みはどうなっているのか、そして恐竜はホタルを見たのか?そんな疑問に迫っている。
まだまだ謎が多い分野だが、もしかすると光る生命体の存在が、人類をエネルギー問題から