ジョゼフ・コンラッドのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
19世紀末のアフリカ大陸
植民地化を進める西洋人の、想像を越える未知の世界が広がる。
小説『闇の奥』は、コッポラが映画「地獄の黙示録」を作る際の原型とした物語。
19世紀末のアフリカ、コンゴを舞台とした探検記録のような、それでいて、全編にわたりまとわりつくような熱帯雨林の世界を描き綴っており、ページごと進むのがかなり難儀。
(舞台をベトナム戦争としたコッポラの映画の方が、まだ分かりやすい?)
冒険を求めて、主人公マーロウは何が飛び出すかわからない密林のなかの川を遡上する。
そして、行き着いた“奥”で、不思議な集団を率いていたクルツという人物と出会う。
幽霊の運び手
従順な崇拝者ども
鬱然とした密林
どんよりとして湾曲した水路
規則的でくぐもった太鼓の響き
『地獄だ!地獄だ!』 -
Posted by ブクログ
うーん
まずこれを飲んだ一番の理由は、コンゴで起きた歴史的人間の蛮行を知りたいと思ったから。つまり、小説というより、ノンフィクション?或いは歴史書的な目的で読んだ。結果として、そういうのというよりは随分と人間の内面を描いた哲学的な小説といった意味合いが強かった。もちろん、「蛮族」達の悲惨さは艶やかな筆記から伝わってはきたが、描写がもの足りなかったというのが正直なところ。つまり、国王のことと、或いは手足の切断についてまるで描写がなかったのは、あれれ?という感じだった。更に言えば、哲学的小説としての話だが、これは私が未熟だからなのか?クルト?にも語り部にもいまいち移入できなかった。およそ現代日本にはない全力100%の自然の力ってのはありありと感じられたけど、クルト?の正義と絶望はあまりわからなかったかな?