ジェイムズヘンリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1874年作。
ヘンリー・ジェイムズではあるが最初期の長編なので「そうでもないかな」と思って読んでみたら、これがかなり良い作品だった。
かなり厚めの文庫本で2分冊にしても十分良いくらいなのだが、また、ジェイムズならではの緻密で濃度の高い地の文がぎっしりつまっているのだが、プロットがほどよく進展していき、人物への興味もかき立てられるので、最後まで楽しく読んだ。
主人公の青年ロデリック・ハドソンが視点となっている(ほとんど「私」の)人物、ローランドに見いだされ、アメリカからローマへと移住して、彫刻家デビューを果たす。沢山の芸術家が登場し、芸術(美術)界隈の刺激的な雰囲気が描出されていくが、